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気持ち悪い。
気持ち悪い。
ざわざわする。
為体の知れないものが蠢いてる。
許してはいけない。
そうは思うものの、蠢く何かを留めるに至らず。
押し寄せて来るばかり。
嫌だ。
お願いだ。
どうか。
どうか。
終わりよ来い。
早く。早く。

また自問自答をした。
あれやこれやと言い続けた。
でも。
勝てなかった。
何も知らない自分には何の力も持たなかった。
問いかけはすり抜け、心はされるがまま。
抵抗する力も持たず、返って来る答えが吹き抜ける。
いろんな色を見た。いろんな形を見た。
いろんな音を聞いた。いろんな言葉を聞いた。
いらない、といっても流れて来る。
いろんな刺激を与えられて、自分の中で何かが蠢く。
必死に隠そうとしても、そんな抵抗すら許されなかった。
吐き出せ、吐き出せと、ズルズル引きずり出された。
怖かった。
また何かを汚してしまったんだろう。
そう思うと。
後悔ばかりだ。
それなのにこんなにも無力で。
反省することすらできない自分は。
どこまで愚かなんだろう。

流れ込む幸せ。
足掻く行為すらするりと抜け落ちる。
スッと引きせられて。
微笑まれてしまう。
違う。
もういい。
これ以上幸せなんか欲しくない。
もっと苦しみを。
もっと痛みを。
絶望を。
死を。
下さい。
どうか。
どうか。

幸せが痛い。
平和が辛い。
どうして。
もっと苦しみが欲しい。
もっと痛みが欲しい。
オレは知らない。
いろんなことを知らない。
それは罪。
奪うだけの存在。
それは罪。
だから。
もっともっと。
恨みを、苦しみを。
償いを。

分からない。
罪を犯したということしか分からない。
どんな罪だったか。
それがどれほどの害を及ぼしたのか。
理解できない。
どうすればいい？
どうすれば償える？
聞いたところで答えは返ってくるはずも無く。
返って来たとしてもそれができるかどうかも分からない。
無責任だ。
どこまでもどこまでも。
無責任だ。
あぁ、最悪だ。