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今日は今年１年の運をすべて使い切ってしまった。
いわゆる、大当たり。
だからきっと、良くないことが続くんだろう。
そう思うと嬉しい。
やっと絶望が来るんだろうか。
どうか。どうか。
絶望よやってこい。
死よやってこい。
そうすれば。
世界は世界のままでいられる。
皆が皆のままでいられる。
オレが生きているせいで歪んだりしない。
どうか。どうか。
願う。

年明け。特に何もない。
ただいつものような時間が流れて、終わっていくだけ。
それでいい。
今年こそ。
願うべきことを願う。
それを叶える。
でなきゃだめだ。
オレはちゃんと。
考えて行動しないと。
いや、行動することすら
なくならないといけないのかもしれない。
それが目標。
そう。
そう。

あぁ。
今年が終わる。
また次が来る。
自分には来なくていいのに、来てしまう。
また誰かを苦しめるんだろうか。
また自分勝手に生きるんだろうか。
もういいのに。

来年こそ。いや、今すぐでもいい。
終われますように。
本当に。本当に。

この世にいらないものはない。
ただ。
欲しくないものならある。
それを受け入れられないのは自分。
自分勝手に、否定して、無視して、繰り返す。
だから自分が嫌いだ。
自分勝手な自分が嫌いだ。
嫌いだと思うことすら自分勝手で、すべてがグルグルと回る。
中身のない、永遠に続くだけの事柄。
もういい。もういい。
完結したそれは、なくたって同じだ。
だから、消えればいい。
消えればそれでいい。
そう思うオレは無知なのか。
無知は許されないのか。
もし許されないのなら、どうして消してくれない。
そう思えて仕方がない。
オレだってもう嫌だ。
終わりたい。
欲しいものも、欲しくないものも、自分の中からなくなればいい。
ありのままを受け入れられない自分は無力だ。
自分勝手に解釈しようとする自分は偽りでできてる。
そこには真実がない。本当がない。
価値もなければ、理由もない。
自分がいなくなれば、それでいい。
それだけで世界はありのままであってくれる。
自分のいない世界は、自分の手で汚れずとも、回ってくれる。
そんな世界であって欲しい。
オレはそう願うから。
バグのように続くこの無限ループは。
強制終了するべきだ。
オレはそれを笑って受け入れられる。
それが自分の我が儘で、自分の願いなのだから。

うつむいて、そっと目を閉じる。
何もかも捨てるように。
いらない、とだけつぶやいて。
終わりを待つ。
そこには誰かがいて、何かを訴えてる。
何を言っているのか、わからない。
それが誰なのか、わからない。
そもそも、その誰かが自分に向かって
何かを訴えているという状況自体を受け入れられない。
何故そんなに必死になっているのか。
必死になる理由は果たして自分にあるのか。
そもそもそういうように思える自分がおかしいのかもしれない。
最初からそこには何もなくて。
下らない幻影を見ているのかもしれない。
そう思うと、ますます自分に嫌気が差す。
もういい。関わらないでくれ。これはオレの問題だ。
恨んでくれればいい。憎んでくれればいい。
だからもうほっといてくれ。
早く、死が欲しいだけなんだ。