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「杭のないように」なんて。
そんな言葉を連ねながら。
オレは今何かをしでかしている。
なんでだろうな。
どうしてだろうな。
誰のため？なんのため？
それは本当に望まれていること？
分からない。
納得できない。
それでもオレはそれをする。
何故だろう。
理解できない。
それでも。
オレは必死に何かをこなす。
誰かがそれを喜んでくれているような気がする。
すべてが幻想の中。
答えなんてどこにもない。
事実なんてどこにもない。
馬鹿げてる。
本当に。
馬鹿げてる。

遠い遠い昔から。
今までがすべて一つの線で繋がっていて。
オレは確かのその線を辿って生きてきた。
それには意味も価値もない。
ただの現象でしかなく。
どうしてかな。
そんなもの声を荒げて言うことでもないだろうに。
どうしてかな。
くだらないことの繰り返しでしかないのに。
なんでだろうな。
終わりが欲しいだけなのに。
何故かな。
はぁ。

不安が募る。
幸せにまみれすぎて。
自分という存在が嫌になる。
ここにいるべきなのは自分じゃない。
それは確かなのに。
どうして。
オレは何もしていない。
何もできやしない。
何も知らない。
あぁ。
納得できない。
お願いだ。
いい加減にしてくれ。
終わりが欲しい。
終わりをくれ。
愛情なんかいらない。
幸せなんかいらない。
殺してくれ。
頼む。

親に投資させるオレが嫌いだ。
なんでこうなんだろう。
どんなに気にするなと言われても。
オレはそんな金をかけられるだけの価値ある人間じゃない。
子供だから、なんて理由は理由にならない。
オレは。
最初から最後まで奪うだけ奪って壊れていく
ろくでもない存在じゃないか。
なあ。
お願いだ。
見捨ててくれよ。
死なせてくれよ。

楽しいってなんだろう。
面白いってなんだろう。
オレは何になるんだろう。
どうしたいんだろう。
人の言葉に耳を傾けて思う。
ここにいる『オレ』は人間なんだと。
例え根がどんなに腐っていても。
オレが人間でなかったとしても。
ここにいる『オレ』は人間なんだと。
そう思うとさらに怯えたくなる。
オレは『オレ』じゃない。
オレはどこにもいない。
それを意識し続けなければならない。
決してオレは。
『オレ』みたいに綺麗じゃない。
どす黒くて汚い。
ろくでもない存在なんだ。