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カタンと音を立てながら。
こけそうになりながら。
それでも走って。
こんなところまでやってきてしまった。
オレはどうしてこうも馬鹿なのか。
そういう気持ちばかり過ぎったというのに。
何故だろう。
気に入らない。
気に入るわけがない。
気持ち悪い。
でも。
誰かが微笑む。
それを見ると泣きそうになる。
違う、と。
オレがやっていることは。
そんな笑みを向けられるようなことじゃない。
終わりが欲しい。
ただそれだけだ。

誰かに何かは届くのだろうか。

くらくらする。
それでも生きてる。
人から否定されてる。
それでも生きてる。
泣きそうになってる。
それでも生きてる。
自分のことが嫌いだ。
それでも生きてる。
自分なんて死んだ方がいい。
でも生きてる。
オレは。
くだらない生き物で。
馬鹿げた生き物で。
否定されたって仕方ない。
馬鹿にされたって仕方ない。
それでもオレは生きてしまっている。
だからこそ。
殺して欲しい。
死ぬ許可が欲しい。
それだけ。
それだけなんだ。

あぁ。
オレは。
馬鹿だなぁ。
まだ必死になってるのか。
まだやろうとしているのか。
くだらない。
ただただくだらない。
気に入らない。
ああ気に入らない。
どうしたものか。
苛立って苛立って。
それだけ。
終わりが欲しい。
ただただ。
オレが終わればいい。
それだけでいい。
ただ、それだけで。

つまづきながら前に進む。
心折れそうになりながら、がむしゃらに進み続ける。
何故。
どうして。
無意味なのに。
そんなことは分かってる。
だからこそ。
それを証明するために進み続けてる。
オレはどこまでも進み続ける。
自分の無価値さを証明するために。
そのために。
否定も罪も覚悟して。
オレは自分を殺すために。
前に進む。
進む。