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ゆっくりと、着実に、前へ進んでいく。
オレはどうして必死になるのだろう。
どうしてこんなにも。
誰のために。
なんのために。
自分のことなのに納得できる答えが出てこない。
オレは。
どうしてこうも愚かなのだろう。
あぁ。嫌だ。
このままでいいはずがない。
なのに。オレは。
足掻かなければならない。
足掻かねば。
あぁ。
あぁ。
嫌だ。

役に立つ、とはなんなのか。
どうすれば役に立てるのか。
そんな話を人とした。
その人は、
「まず基礎が必要だ」
「その後、社会的に評価され、認められる必要がある」
と言う。
社会。基礎。そう。つまり常識。
常識がなければ役に立てないのだ、と。
どうなのだろうか。
オレにはわからない。

自分にイライラする。
自分が自分であることにイライラする。
腹立たしい。
納得できない。
殺したい。
そんな感情に支配されてる。
自分に対してそんな感情を抱いていると、
誰かが「違う」と言う。
何が「違う」だ。違わない。
この気持ちに嘘はない。
誰にも文句は言わせない。

自分が正しい、なんて思いたくもない。
かといって何かを後悔し、
ああすればよかった、こうすればよかったと
思いたくもない。
すべてを大切にしたいだけ。それだけ。

認められている事実を受け入れることができない。
納得できない。
オレは認められたいわけじゃない。
なのにどうして。
違う。
オレじゃない。
オレじゃないんだよ。
頼むから。
おだてないでくれ。

誰かがオレの言葉に反応する。
オレの言葉に同意する。
でもオレは間違いだ。
オレは正しくない。
信じるに値しない。
オレは知らない。
何も知らない。
知ったかぶりのオレは、誰よりも馬鹿で醜い。
なのに。
あぁ。嫌になる。
ケラケラ笑う自分が嫌いだ。
死んでしまえばいいのに。
早く。
早く。