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目の前にやってきたその光は。
確実に自分に向かって何かを発していて。
何かを訴えていて。
価値を。
オレの価値を。
照らそうとする。
オレの道を。
照らそうとする。
確実に。精確に。
戸惑う。
強すぎる光はオレに相応か？
これで本当にいいのか？
信じるに値しないのに。
何故。

幼き日の記憶。
願い。思い。
鮮明に残る断片。
宝石のように光り輝く。
決して衰えぬ。
大切にしたかったはずの何か。
どうしてこうなってしまったのか。
今を思う。
不幸ではないはずの今を。
苦しく感じる。
何故だろう。
わからない。

何かが。
何かが変わっていく。
何が？
どうして？
どうなってる？
わからない。
でも。
止められない。
大きくうねるそれは。
一体、何？

自分の中から剥き出た何か。
人を傷つけるもの。
人を壊すもの。
何故ある。
なければいい。
そう願ったはず。
何故。
誰かが言う。
違う、と。
何がどう違うって言うんだ。
何が。
なんなんだ。

かたん、と軽い音が響く。
自分ではない場所から。
自分を確実に巻き込むように。
何かが変化して。
壊れそうになる。
怯えて。
逃げたくて。
あぁ。
嫌だ。