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また、声が、響く。
グワンと音を立てるかのように、響き渡る。
そこから自分を包み込んで、しみこんでいく。
音にもならない声が口から漏れる。
何か、言葉を返さないと。
そう思うほどに、しみこんだ音は自分の中で大きくなっていく。
自分を内側からかき乱していく。
言葉が出ない。出てこない。
だから言葉を追いかけるのに、届かない。
いつしか自分自身すら引き込んでいく。
言葉を手にするはずが、言葉に手を取られ、
どこかへと連れて行かれる。
違う、と小さく訴えてみても、それすらも呑み込んでいく。
深く、深く、降りていって。
自分を自覚するための感覚も失って。
その言葉だけが響く。
そこにきてやっと、自分の中に言葉が溶け込んでいく。
一体、なんなのだろう。
分からない。

孤独。
そう。これでいい。
オレはこうであるべきだ。
だからこれでいい。

分かりきっていたことを、もう一度かみしめる。
オレなんていらないんだ、と確認する。
突き刺さった剣は抜けない。
四六時中痛みを訴えて、オレはうめき声を上げる。
いい気味だ。
笑ってやろう。
そう思う。

人の言葉に耳を傾ける。
自分の中に取り込んでいく。
ゆっくりとうなずきながら、意味をかみ締めて。
そう、そう、と。
そこにはなんのジャッジもなく。
感じるがまま、思うが侭の言葉を交わす。
これでいいのか。
相変わらず分からない。

あぁ。
オレはどうしてこうも愚かなんだろう。
繰り返して繰り返して。
オレは何人不幸にすればいいのだろう。
死にたい。
それだけなのに。
泣いても叫んでも変わらない。
嫌になる。