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一つ、大きなヒントを貰った。
自分から前に進む的確な方法。
他人という存在を自分の中に取り込んでしまう、という方法。
もちろん、そのままの他人を取り込むことはできない。
それは無理だと諦めるべきだ。
だから、他人を自分の中に取り込み、共通点は共通点として、
そうでなければ他人から得て、他人を自分の中に作り上げる、というもの。

言うのは簡単だが難しい。
何より実行する自分自身にその気がない。
オレは他人を自分の中に取り込んでどうしようというのか。
何か答えを導くきっかけになるのか。
それは分からない。
でも、非常に有益なヒントであり情報だと、オレは思ってる。
せっかくもらったピースを、オレは大切にしなければ。

社会に出たらやりたいこと。社会の中でこんな自分でありたい。
そういう理想があったとしても明らかなズレがある。
社会に出たところで、それがそのまま実現できるわけがない。
努力だとか辛抱だとかそういう次元じゃなく、
社会のありかたそのものからして理想とはかけ離れてる。

「お金がなければ何もできないから稼ぐ」と、
そういう方向に頑張るだけ頑張る会社に対して
「それが果たして会社が目指す理想なのか？」と問う。
それに「お金を出してるのは客だ。
この会社、この業界をこんなふうにしたのは客だ。
我々ではない」なんて返答されたら…
いろいろ嫌になってもいいよな？
そんな会社、そんな業界に「働くのが義務だ」と放り込まれ、
その状態が定年まで続くとするなら、
途中で死にたくなっても仕方ないんじゃないの？

もしオレが自信を持って行動できるような人間だったら
「なるほどその通りだ」と納得するなり
「それでもそこは目指す場所じゃないから変わるべきだ」
と言うなりしながら就職して何かしらの形で働くのかもしれないけども。
そうじゃないから文句だけ垂れて「オレ、ゴミだから」と社会から捨てられるわ。

文句だけ羅列して人に何かしら反応を得られただけで満足する。
結局何一つ解決しちゃいないのに問題点や解決策らしきものを
掘り起こすだけ掘り起こして満足する。
何一つ努力せず何一つ行動に移さず、言うだけ言って終わり。
こんなオレが必要とされるなら、
世の中もっと必要にされるべき人達がいるだろ。

あぁ死にたい。

夢見る人の気持ち。
夢を目指す人の気持ち。
複雑に入り組んで。
オレはその複雑さに手を出す。
許される気がしない。
怯えてる。
オレはこんな場所にいていいはずがない。
逃げ出したい。
誰もいない場所へ行きたい。

楽しいと感じる時とはどういう時なのだろう。
考えてみても答えは出ない。
何かの歯車があったとき、みたいな曖昧な答えは出るけども。
事実だったとしても、決して理解できるような答えじゃない。
そしてなにより。
楽しいと感じることが必要なのか。
これが大問題だ。
一体何なのだろう。

うつろうつろと眠ってしまいそうな気温。
自分の行為を後悔して抉るように心痛む。
螺旋階段をゆっくり下りているような気がする。
淡々と。
前など見えるはずもなく。
自分が要らない存在だと悟りきって。
ただただ降りていく。
永遠の眠りにつきたいものだ。