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自分の行為を悔いているとき、誰かの声を聞くと安心する。
ちょっとしたことでホッとしてる自分がいる。
でも安心してどうしようというのだろうか。
甘えているだけじゃないのか。
それは何かを成すための土台なのか。
それともただの甘えなのか。
確信のないすべてのやり取りが、
水のように指の間をすり抜けて落ちていく。

こんなことしたいんじゃない。
こんなこと望んでない。
そう心の中で叫ぶとき、誰かがそっと言う。
それは他を思う故の嘘だと。
オレは確かに、他を傷つけ壊してしまいそうな本来の自分の
欲や望みに嘘をついて「なかったことにしよう」と、
塗りつぶしているのかもしれない。
でも、それは嘘であっても間違いじゃない。
オレは自らそう望み嘘をついているのだから。
嘘をつくという行為自体を否定されることはない。
これでいいと、オレは思ってる。

オレが生きているのは自らの意思の中じゃない。
社会、この世界だ。
自分のことなど自分以外の誰にも関係ない。
嘘だろうがなんだろうが、自分のことであれば誰も何も関係ない。
オレは望んでこの社会、この世界に生まれたんじゃない。
それだけだ。

たくさんの事柄が絡まりつつある。
自分に糸が絡まるような感覚。
それは決して拘束ではなく、自由のための知恵。
利用することで大きく何かをなせる。
そんな気がしてる。
でも。
それでいいのだろうか。
その問いにまだ答えを出せていない。
これていいわけがない、と。
今も思ってるし、これらも思ってる。
そう思う。

オレは今、確実に、着実に、どこかに歩みを進めてる。
決して形にはなっていない。
決して成績として何かをしたと言い切れるものじゃない。
ただ、気持ちが、心が、どこかに向かってる。
むやみに歩くつもりはない。
むしろ歩かない方がいい。それは分かってる。
それでも歩み続けてる。
慎重にならないと。
オレが今一体何をしているのか。
理解しないと。
落ち着け。落ち着こう。
このままじゃダメだ。

どうしてオレはこんなにも悩んでる？
そもそも何に悩んでる？
怯えてる？
このままでいいのか？
オレは。
どうしたいのだろう。
問いかけても答えはやってこない。
どうしたいのだろう。
分からない。
分からない。

気持ちは絶望してる。
どうすればいいのかわかってないし、
どうにかしようとも思ってない。
でもどこか安心してる。
ゆっくりと巡る深い深い思考の中で、
確実に、一歩、一歩、どこかに向かっているような。
そんな気がする。
確証はない。気持ちの問題だ。
オレはこの状態を甘えだと感じてる。
ただボーっと過ごしていることには違いないのだから。
だからオレは危機感を持たなければならないはずだ。
なのに。何をのんきに。安心しているのか。
オレは。
疑問を持ってはならないものに疑問を持ち、刃を向けようとしている。
得体の知れない自信にとらわれて、行動しようとしている。
これじゃだめだ。このままじゃだめだ。
昔のオレが恐れていたことが起こってしまう。
下手な自信をもった自分が他人のことを何も考えず、行動し始めてしまう。
それが嫌で嫌で、殺してくれと願ったのに。
どうしてこうなってしまったのだろう。
どうして今オレは生きているのだろう。
どうして安心しているのだろう。
どうして誰も責めてくれないのだろう。
つらい。
つらい。