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這い出る何か

音をたてながら、何かが這い出てくる。 自分ではない何か。理解不能な何か。 気持ち悪い。 でもどこかで「これでいい」と思ってる。 いいわけがない。 こんなものが許されていいわけがない。 かといって止めることも叶わない。 それが何なのかわからない。 どこから生じたものなのか。何故生じたのか。 何が目的なのか。どうしたいのか。 すべての問いかけを無視して、 ただただ蠢き、這い出ようとする。 なんなんだ。なんなんだよ・・・

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心の言葉

意味も価値も理由も、すべて過去だと言う。 何一つとして予想することはできず。 何一つとして完全ではない。 すべては産まれ落ち存在することのできたもの。 故に、すべて過去。なら未来とは何か。 誰一人として予想することができず、 誰一人として理解することができず、 誰一人として計ることができない。 自分自身ですら、手が届かない。 それが未来。 その起源は心にあり、形を成すために創造という行為は成される。 だから心に価値や意味、理由を求めてはいけない。 常識やルールを始め、与えられたものすべての物事を、 心に押し付けてはならない。 心から触れ、感じ、それがなんであるかを取り込むべきだ。 ・・・とかなんとか。 ギャンギャン騒ぐオレを抑え込んで、 為体の知れない声が、そう言う。 そしてオレに事実を突きつける。 お前は何も知らない。ただ感じているだけ。 形だけ飾られた知識は真の力を持たない。 だが心は違う。 感じられた物事を受け入れることができ、 結果生じた何かを吐き出すことができる。 そこには絶対的事実がある。 心が吐き出すものすべてを信じられたとき、 それは真の知識、真の力を有する。 わかるだろう? ・・・なんて。 確かに感じとった結果、何かを思うことはある。 でもそれを信じるとなると、どうだろう。 そもそも信じるとはなんだろうか。 委ねる、ということだろうか。 一体なんなのだろう。 というか。 この声の主は、一体何をしたいんだ? オレの心がなんだっていうんだ? そう考えれば考えるほど、0の言葉がよぎる。 信じる理由を探す、という言葉。 これが0が思う最善なのだろうか。 オレにはわからない。

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形にする

自分の中でイメージを膨らませ、 そのイメージを一つ一つ、丁寧にほどいていく。 それがなんなのか。どうあるべきなのか。 どうすることで形にできるのか。 何が必要なのか。どんなことをしたらいいのか。 今あるものとは何か。今足りないものとは何か。 思い描き、考え、組み立て、見つめ、また思う。 繰り返していく中で、着実に何かが産まれ落ちていく。 でも理由がない。 なんでこんなことをしているのか分からない。 この先に何があるのだろう。 分からない。

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はじまりは無から

ゆっくりと。着実に。 どこかへ向かう。 キリキリする。 理由も意味も価値もない。 きっと今から生まれるのだ、と。 根拠のない感覚に囚われて。 出ることができない。 どうして。 こんな。 オレは。 なにも望みたくないのに。 どうして。

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何度も何度も

自分のことが嫌いだ。 大嫌いだ。 慰めなんていらない。 死にたい。 それだけなんだ。 殺してくれよ。 恨んでくれよ。 生きたくない。 もう嫌だ。

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