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ブログ日記のようなものPAGE | 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 | ADMIN | WRITE 2012.01.10 Tue 22:14:40 目論み2012.01.09 Mon 23:14:38 整理する
0が優雅に飛んでいた。
ズボンに手を突っ込んで。結った長い髪と上着をなびかせて。
時折虹色に見える深く蒼いその上着は、
あの時のように細胞やアメーバを彷彿とさせる。
見下ろされて、思う。
中学の自分の格好を模しているとはいえ、つくづく神様だなぁと。
そして、安心もする。
中学の頃、夢や理想、目標とした在り方が、まだここにあると。
ぼーっと見上げていたら、0が降りて来た。
光でゆらゆら揺れる影が濃くなって、ふらりと舞い降りる。
綺麗だなぁ。荘厳だなぁ。ひたすら自分を惨めに思う。
と、今度はゆっくり歩いて来た。
横に立って、肩がそっと当たったあたりで立ち止まった。
驚いたというよりは、怖いというか緊張というか。
「どうありたい?」
・・・ん?どういう問いだろう?
いや、そもそもその問いの答えに意味や価値があるだろうか?
「答えろ」
言葉が重い。自分の中の疑問が転げ落ちた。
どうありたいか。
死にたいといえば、それはそうだ。
でももっとこう、違う。
なんつーか。思い・・・たい?
ありとあらゆることを思えるようになりたい?
そう思っている部分が少なからずある。
まあ叶わぬことだから、さっさと死んで終わればいいのだけども。
嘘じゃない。0に嘘をついても仕方がない。
「思いたい」
と、単純な結論だけを伝えた。
途端、0の背から何かが吹き出た。
いろんなもの。いろんな色。いろんな音。
0本人はゆっくり歩きながら、オレの後ろを通過して前へ回り込んできた。
「足りないんだろ?」
どこか、言葉の意味が分かる。
0が創るものは、所詮オレの思う範囲のものでしかない。
オレが思えないものを0が創ることはできない。
でも首を振った。足りないんじゃない。オレが貪欲なだけだ。
すると、0は不満そうな顔をした。
「お前は一体何になりたいんだ?」
・・・?
おかしい。なんでそんな、欲にまみれた質問を0がする?
「オレに必要なのは道具として役立つ能力です。理想は無意味でしょう?」
つい、慌てるような口ぶりで強く言い放ってしまった。
すると、背を向けられ笑われた。
「それはなんのためだったんだろうな」
一言言い残して、0はケラケラ笑いながら消えてしまった。
えっ、と言葉を発する間すらなかった。
確かに、当時オレはどうするべきか分からなくて、
泣く泣く選んだ選択肢が大量にあったようには思う。
今、改めて思い出せと言っているのだろうか。
記憶をあさる。
ただ死を求めていた頃。いやもっと昔。
自分の在り方を見直した頃。いやそれより前。
人のための道具であろうと決めた頃。その、根底。
『無知無能、生き方も進路も理想も決められない中』
『理解できない他人という人間、特に正義や欲望を理解するために』
オレは他人の欲望を満たし、儚い正義を守る道具として生きようと決めた。
理解できただろうか。いや、できていない。
でも。
生き方や進路や理想を考え、形とできるだけの状況にはなりつつある。
それ自体が自分の欲望であり自分にとっての正義である、といえばそうだ。
今のオレにはそう思える。
じゃあ、それが満たされたなら?そこに意味や価値はあるか?
・・・。
少なくとも、オレはオレでいられるんじゃないだろうか。
それが答えか?
いや、意味や価値の証明にはなってない。
もっと思慮深く考えるべきだ。
もっとこう、意味と価値そのものの意味と価値を・・・?
ちょっとまて。この世に意味や価値は存在しているのか?
誰かが言っていた。
『価値があるかを問うことは、宇宙の価値を問うような愚行である』と。
理由はあれど、そこに意味も価値も存在していないのかもしれない。
もし存在するなら。
人間界のような切り取られた世界ゆえに生まれたもの、なのかもしれない。
他界との差が生まれるからだ。
整理しよう。
意味や価値という存在がないと仮定しよう。
オレの根底にある気持ちは『オレでありたい』だとしよう。
それこそが欲望であり、それを完遂するための手段を正義だとしよう。
それらを満たされることで、オレはオレでいられる。
ここで注意すべきは、当時のオレがそれを『人間』と感じていたことだ。
つまり、所詮オレという存在は、人間の定義内の存在でしかないが、
中身そのものは他の人間と共有することはできない、ということだ。
欲望も正義も、目標とするオレという存在も。
すべてがオレの中でしか存在しないものだ。
いわば、区切られたオレと言う世界がここにあると言える。
ということは、オレがオレでいるということが、
差を生じさせ、価値や意味を生じさせる原因になりうる。
存在が孤立している限り、これは必然だ。
だったら、どうすればいい?
オレという価値や意味を生み出すことが、オレにとっての生きる理由なのか?
それに、すべて仮定でしかない。
そもそも何故こんなに必死で考えているのか。
分からないことが多過ぎる。
2012.01.08 Sun 23:42:29 支配どうすればいいのだろう。 答えは与えられるべきなのか、創るべきなのか。 考えれば考えるほど、何かが降りてくる気さえする。 願い、だろうか。 いや。 祈り、かもしれない。 そもそもの問いが、それそのものなのかもしれない。 何かのために、どうあるべきなのか。 その何かは、その願い、祈りで。 答えを考えるとき、どうしたって問いはやってくる。 答えを求めるために、はっきりとした問いを求めている。 色濃く、鮮明な、問いを。 もちろん「何故そんなことするのか」という、そもそもの疑問も必要だ。 だから考える。 でも辿った先に感じるのは、ただただ何かに 理解せよ、理解せよ、と急かされているということだけ。 自分の中で何かが巡っている。自分が自分でなくなっていく。 カタリカタリと音を立てて、制御できない大きな仕組みが巡っている。 大きな存在。逆らえない。オレには手に負えない。 でも。そんな存在に乗っ取られるのなら。 それはそれでいいのかもしれない。 2012.01.07 Sat 21:59:31 たったひとつの願い2012.01.06 Fri 23:59:26 死ぬために泣いた。 ただひたすら泣いた。ただ自分の死を思った。 為体の知れない誰かが言う。 お前は深く悲しみ、その先で自分を呪ったんだ、と。 悲しみの原因を作ったのは紛れもなく自分であり、 責めるべき相手は自分以外の何者でもなかった故に、 自分を呪ったんだ、と。 だとしても、それでいい。 すべての責任が自分にあるのだから。 自分が自分を呪うのなら、それはそれでいい。 殺されても構わない。文句の付けようがない。 と、言えば。 為体の知れない誰かは言う。 溜め込んだ悲しみを吐き出して呪いを解け、生きろ、と。 もちろん鵜呑みにするつもりはない。 自分を生かす理由がどこにもなく、 その誰かも全く信用のできない存在だから。 が、誰かはまだ言う。 お前がそこまで悲しんだ理由は世界を愛していたからだろう、と。 だったらなんだ。本当の原因が世界なのだから世界を呪えとでも? どちらにせよ、ろくでもない結果でしかない。 それに個人的な感情で、すべてを支えているであろう世界を呪うとか。 馬鹿げてる。 だったらその個人が死ねばそれでいいだけだ。 違う、と、間髪入れずその誰かが言う。 泣きながら。オレを抱きながら。 ただでさえ泣いていたのに、自分からもまた涙が伝う。 自分が幸せであること。恵まれていること。 少なからず誰からかに求められ愛されていること。 そんなことは分かっているつもりではある。 それでもオレはオレを呪うし、殺そうとするし、それでいいと思ってる。 オレが死ねばすべてが解決する。 わざわざこんな馬鹿を生かすために労力を割く必要もない。 殺せばそれでいいじゃないか。 誰かがぎゅっとオレを抱きながら静かに泣いている。 これもまた呪いなのだろう。 オレに必要な罰がちゃんと与えられている。 そう思うと幸せに思える。 自分の欲望なんて、ゴミ以下だ。 夢やら、やりたいことやら、正しさやら、無知なオレが何を言っても無駄だ。 そんなものは必要じゃない。むしろ邪魔だ。 なんとかして死ななければ。 一刻も早く。 くだらない妄想なんかに振り回されてはいけない。 死ななければ。 |