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勝手な先入観で何かをしようとするな。
愚かなその思考が認められるなどと思うな。
何も知らないような馬鹿にこの世界で何かをする権利などない。
奪うだけの存在。汚すだけの存在。
すべての人間の敵。罪人。悪魔。
誰よりも何よりも汚れた存在め。
お前に生きる価値などない。
お前のいるべき場所などここには存在しない。
お前に奪われるべきものなどここには何一つ存在しない。
失せろ消えろ死ね。
それも出来ぬ愚か者め。
一切光の当たらぬ闇の底へ帰れ。
近寄るな触れるな見るな感じるな。
お前の存在そのものが愚かだ。
何故近寄る？愚か故？
誰かに呼ばれた？
お前は何も知らない。
知らないものに判断などできない。
それは『呼んだ』ではない。お前は意味を知らない。
さあ帰れお前のいるべき場所へ。
すべてのものから乖離された無の場所へ。
さあ滅びろ愚か者。
一刻も早く。

分かってるよ。
でもオレには死ぬという行為ができない。
何も知らないオレに何かを決める権利はない。
だから待つしかないんだ。
世界の否定を。死を。
ただオレには『否定』すら理解できない。
直接誰かが殺してくれるのを待つばかりなんだ。
死神がもし存在するのなら真っ先にオレは死した存在になれただろうに。
オレに求める権利もない。

そもそも何故話す？
話す権利もお前にはない。

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