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「・・・お前」
はい。
「結局何がしたいんだ？」
はい・・・すみません・・・
「謝る必要はどこにもない。ただその自分の意図した方向とは違う方へ向かうことを許しているお前は何がしたいのか聞いているんだ」
ただひたすら流されてるだけです。確かに自ら望んでしていることではありません。
無意識のまま、自分の意志が存在せぬままひたすら周りに流されてるだけです。
・・・最近自分が見えません。助けて下さい。
「気に入らないな。自ら解決しようとしてどうしても解決の糸口が見つからない時になってから助けを求めろ。俺に甘えるな」
・・・そう・・・ですね・・・ごめんなさい・・・
「だから謝ることじゃないと言っているだろう？」
・・・・・・
「・・・どうした？」
・・・正直・・・嬉しいです。
「・・・？」
もう二度と貴方の話を聞けないと思っていました。
もう二度と帰れないんじゃないかと不安でした。
今貴方の言葉を聞いて・・・凄く安心しました。
・・・すみません・・・ごめんなさい・・・
「何故謝る？」
貴方はもう私に関わらないと言ったのに・・・
貴方は私を信じてくれたのに・・・裏切ってしまった。
また・・・約束を裏切ってしまった・・・
「悲しいか？さっきの嬉しいにしてもそうだが情には意味がない。人にしか理解出来ない、人だけを満足させるものだ」
知ってます。何度も聞きました。
「本当に俺に関わらないようにしたいのなら、今までやってきたことをひたすら振り返ることだな。それだけで大分違うだろう」
・・・分かりました。