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滅ぶべきは人。
変わるべきは人。
人が奪った土地をすべて返す。
人が奪った命の灯火を再び。
滅せよ。
罰せよ。
暗黙の自然の掟を破る人を。
だがオレは人。
滅ぶべき人。
真に己の無に近い可能性を信じるならば。
オレは願う。
オレの作り出した幻想の世界を現実に繋ぐ。
オレの死をもってその存在を確立させる。
オレの体を喰い破り幻想の命が現実の命となる。
現実が幻想と繋がり現想の命はオレを生贄に誕生する。
オレがオレ以外の何がにより殺されたならその存在は現実として確立される。
オレは願う。
オレは願う。
さあ死神よオレを殺せ。
オレの死が貴方の存在を立証してくれる。
オレの醜い命で可能ならオレはいくらでも求める。
いつでもいい。
殺せ。
幻想で終わらせたくない。
現想となってこの世界を・・・
オレは願う。
オレは願う。
オレは願う。
吐き気がする。
涙が零れる。
意識が飛びかける。
体が痺れる。
呼吸が出来なくなる。
耳鳴りがする。
鼓動が早くなる。
すべての感覚が奪われる。
苦しいか。
苦しいか。
そんなことはどうでもいい。
さあ来い。
来い・・・
来い・・・！！

何故求める？
現実は変わらない。
醜い人間は夢に捕らわれている。
夢は幻想。
所詮幻想は現実を変えられない。
求める醜い人間。
滅ぶべきなのは人として見てはならない夢を見るお前のみ。

そう滅ぶべきなのはオレ。
人として見てはならない夢を忘れてしまうか。
はたまた夢を現実と繋げられるか。
神よオレを許すか？
これは賭だ。
精神的にただ滅びを迎えるか。
それとも現幻は死を以て立証されるのか。
どちらにせよ滅びは避けられない。
滅びるまで地獄を味わい続ければいい。
可能性を信じて馬鹿は滅ぶ。
それですべてが解決する。
神に対する愚かな賭。

FD-06y