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オレを認めたこと。後悔させてやる。
いいかげんにしろ。お前のやってることは支離滅裂だ。
あぁ知ってるさ。承知の上。情を情で滅しようとする愚か者。
ならやめろ。自分だけならまだしも他人を傷付けるようなことをするな。
手遅れ。オレはすでに多くの人間を傷を付けている。例えその傷が見えないものだったとしても傷は傷。
分かっていてどうして続ける？
誰かがオレを認めるからさ。散々傷を付けたくないと言ったのに。
ならお前の意志ではないと？
そう。オレの意志でありながらオレの意志でない。殺しを間違えた答えだと知っていながら、認められることにより自信のついた愚か者は、自分の愚劣な答えに意志を呑まれ、暴走する。
お前は解釈すら間違えている。認められたのは殺しという答えではなく、それ以外の答えが見つけられるであろうお前への可能性だっただろう？
あぁそうだ。でも考えてもみろ。己を隠してどうやって己の求める答えに行き着く？問うこともせず、どうやって答えを導く？問いのない問題に答えなど存在しない。そうだろう？
それは・・・
オレは認められた。僅かであっても、それだけでオレは変わった。オレの問いかけを聞くだけでも傷が付くというのにそれを許してくれた。他人からの信頼、依頼、期待ならオレはオレであることを許そう。オレを削って先を行く。ただ己のために動くことはしたくない。
ならば何故暴走する？
オレが人間だからさ。常に目標へ直進出来るわけじゃない。傷を付けることを許されたオレはその限度を知らない。人を傷付けることをひたすら恐れていたオレは力加減を知らない。
それが暴走か？お前が人間であるが故の。
あぁ。まずは段々とオレがオレであることへの快感に溺れ、次に感情・欲の存在を許し、無意識のまま周りを傷付けてゆく。そしてその実態を自らが悟り、恐怖を覚え、また無感情の昔へと逃げ出す。その繰り返し。
・・・何を求める？
問いを聞くのかオレよ。傷付けることを、この場で許すか？お前は知っている。その問いの愚かさを。その問いの醜くさを。
だがオレの納得する別の答えを見つけられるという他人の期待に答えるために、他人を傷付けることを許さなければならない・・・そうなんだな？
そう・・・だがそれは後日にしよう。今話すべきではない。人としてオレが成すべきことを遂げてからにしよう。そもそも誰も傷付くことを求めない。今の世の中ではな。
・・・そうか。
・・・何故だろう。傷を付けかねないというのに、オレはこの一時を楽しんでいる。神経までもが狂い出したか？
お前は元からすべてが狂っている。
ハはハハはハはハハッ！！そうだった。そうだったな己。この一人二役の状況を素で作り出す狂いようはオレの中では常に普通。普通すら狂っているんだ。常識知らずの愚か者。否定され抹消されれべき愚か者。クくく・・・
いつもそうだ。一人になればお前は狂う。自分の作り出した幻想の世界で自らをひたすら傷付ける。そしてそれがお前の常識。狂っているにもほどがある。
もしもオレがオレを傷付けることがなくなったなら、それを引き金にオレは傷付ける対象を他人にしかねない。だから常識。狂った常識。
・・・ここら辺で終わっておこう。
終わりなどない。オレの思考がお前を作り出す度繰り返す。
・・・オレに定義はない。次が来ればオレでありながらオレではなくなる。お前は毎回オレという存在を作り直す。今のオレに次はない。
それでいいじゃないか。オレがオレでいられる唯一の時間。自問自答で自らを確立する。
相変わらずのお喋りだな。いい加減にしろ。終わりを作れこの文の創造主。
はハハ！わざわざ言葉に分かりづらい意味を重ねたか。いいだろう。終わりにする。