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呼吸一つでも恐怖に溺れる
何が体に入るのか
何を冷たく感じるのか
何が喉をさするのか
自分は一体何を得ようと必死に口を開けるのか

その感覚も状況も
本当に自分が望んだものだっただろうか
もう・・・いらないよ・・・もう・・・もう・・・
あぁ・・・
恐い怖いこわいコワイ
口を閉めて手で押さえて
もう何もいらないと意思表示しても
気付けば涙目で口を大きく開け
その何かを体の奥まで運ぼうと何かが急かす
もう勘弁してくれ
自分のために
誰かから
何かから
何かを奪うなんて
もうしたくない
もう望まない
だからもう
勘弁してくれないか
神よ


この地につく体の一部から感じられる重み
この空間という場所に自分がいる
そこにあったものを押しのけて
自分はそこに立っている
望みたくなくても
逃げても逃げても
そこには誰かがいて
そこには何かがあって
気付かないうちに場所を奪ってしまう
ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・
どうしてこうも自分は場所を奪いたがる
どうしてこうも自分は誰かを
どうしてこうも自分は何かを
犠牲にしてまで
ここに存在しなければならなかったのか
泣きながら叫んでも
あなたは何も返してはくれない
いつもいつも
・・・もういい
勘弁してくれないか
神よ


知ってるのに無視をしてる人に生きる価値などないだろう
その考えこそが愚かだと言うのか
なぁ神よ・・・
答えが天罰で終わるなら
それでも受け入れるから
この世のすべての意味がわからない
生きることの必要性を感じない
犠牲しか出さない愚かな自分がここにいる
馬鹿は殺せ・・・存在を許してはいけない・・・
なぁ神よ・・・
なぁ神よ・・・


あぁまたオレは泣いてる
何に必死になっているんだか
そんなこと誰も気にも止めないだろう
馬鹿め
馬鹿め


泣け泣け泣き叫べ
その声もからしてしまえ
地の底まで落ちて醜く腐れ
うめき声とともに苦しみを味わえ
その命に価値がないというなら
引き換えにでもすればいい
帰ることなど考えるな
そして
その先で何かを見つければいい
醜く汚れたこの世の果てで
得れるものを得ればいい

神が何も言わないのなら
オレがオレの神となろう
オレはオレの言葉に従おう
止めるなら止めろ
愚かなのは百も承知だ

・・・オレはまた何かを奪うのか



見つかるかわからないのに命をかけるの？一種の賭けだね。
オレの命に価値などないから
賭けとしては不成立

地獄で何かを見つけたら私にも話してくれない？
帰って来る気はない
だから話すつもりもない
まぁ気が向いたら帰ってくるかもね

他人に対するその優しさを、どうして自分に向けられないの？
オレが望んだから
得ることも消えることも望むなら
それが一番効率がいい
そう思ったから
馬鹿は承知だから心配すんな


んじゃあ腐れて来るわ
心配性のあんたは絶対ついてくんなよ
あんたまで馬鹿にしたくない
あんたまで犠牲にしたくない
馬鹿はほっとけ
あんたまで馬鹿になる