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雨が降る。
静かな部屋に雨の音が響き、時には雷の音も聞こえる。
ほんのり独特な雨の匂いもする。
電気のついていない部屋が薄暗い外の光でぼんやり明るい。
じめじめした空気。
舐めているレモンの飴の味はこの場にあってるのだろうか。

感じ取れることは山ほどあるのに、何故それでも足りないと言うのだろう。
これ以上に何を求めるのだろう。
それとも、誰もが見て見ぬフリをしているのか。
はたまた「飽き」でもしたのだろうか。


可能性なんてものは信じればいくらでもある。
どんな僅かなものでも、無きに等しくとも、
可能性となればすべてが範疇の内だ。
昔は可能性という言葉に溺れて事実をも否定してしまったこともあった。
いくら可能性があっても、その可能性が無に等しければ事実上「無」だ。
オレはそれを知って嘆いた。
事実の上に無に等しいとされた物事を置くことを自らを捨てて叶えたかった。
でもたかが腐れた人間一人が何をしようと事実は微動だにしなかった。
結局諦めるしかなかった。
オレのことを神と呼んだヤツがいた。
本音、オレが神だったらどんなに楽だっただろう。
今のオレはなんて無力なんだろう。
・・・あの頃のオレは本当に馬鹿だった。
そして馬鹿である自覚をしていた。
じゃあ今のオレは？
あぁまだマシにはなっただろうな。
こんな腐れたことを書くことすら馬鹿の考えることだから書く価値すらないと思っていた。
やっと今頃になって自分に自信ができてきた。
変わったな。
別に否定もしないが認めたくもないな。
でも相変わらずの部分もある。
根本はそう簡単には変わらない。変わってたまるか。
そういうところに変な自信を持ってさ。
うん。相変わらず馬鹿だ。


・・・オレはまた欲に汚れてる？


本当つまらない。何考えてんだ。
馬鹿だね。あぁ馬鹿馬鹿しい。
滅べ愚か者。お前はこの世に居る価値もない。
ってね。
あぁなんつー懐かしいセリフだ。

どうでもいいし、関係ないけど、
昔の楽しかった思い出ってのを覚えてない理由が最近やっとわかった。
楽しいことを楽しいと思ってなかったらしい。
そりゃそうだ。
いくら自分と相手で爆笑して、すごく楽しかったとはいえ、
その後に自分のやったこと善悪すべて含んで後悔するんだから。
ぅわお。馬鹿だ。


話が逸れた・・・
見方次第で世界はどこまででも広がる。
世界が小さいとかそういうのは何かを見落としてるか、無視してる気がしてならない。
それを無理矢理単純化して、処理して、管理して・・・
そりゃ数値化やら地図にされちゃ小さいだろうよ。
人間ってのはそこまでしてすべてを支配下に置きたいのかねぇ。
おいこら。オレも人間だぞ。
ひぃ〜やだやだ。
誰かこの馬鹿の頭を止めなさいって感じ。
ホント頭潰して手足もいじゃうわよ。