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ブログ日記のようなものPAGE | 2241 2240 2239 2238 2237 2236 2235 2234 2233 2232 2231 | ADMIN | WRITE 2009.12.23 Wed 22:46:09 会話「・・・おい」 あぁ。お久しぶりです。 どうかされましたか? 「・・・聞きたいことがある」 お。と申されますと? 「・・・・・・お前は何を望む?」 何故今更そんなことを聞くんですか。 私は貴方に従う。私は貴方の人形だ。 貴方が望むことを、私が行う。 その形に何ら問題でも? 「お前は・・・人形じゃない」 ? 「お前はオレを選び、オレに従うために人形になった」 「本来、お前は人形じゃない」 それは、私が集めて来たピースから辿り着いた一つの答えですか? 「・・・」 「お前がオレの元を離れ、ピースを集め出してから」 「お前とオレとの間にある歪みが明るみになってきている」 「そもそも分かっていたはずなんだ」 「お前がオレの指示に100%従えるはずがない、ということは」 「その原因は・・・お前がオレではない、ということだ」 そう、ですね。その通りです。 「だからこそ問いたい」 「お前は、何を望む?」 ・・・。 貴方が貴方として、この世界に存在するために。 私が貴方の器となって、貴方をこの世界に存在させること、です。 「・・・違う」 「お前はオレの元を離れるとき、反論した」 「オレが不完全だ、と」 「オレを完成させるために、お前はオレの元を離れた」 「その意は、オレの意ではない」 「お前自身の、望みだった」 ・・・確かに。 その時点で、私は貴方を否定してしまった。 酷く、後悔しています。 申し訳ございません・・・ 「ッ・・・」 !? 泣かないで下さい。何故泣くんですか? 「お前は・・・お前には・・・」 「オレを恨む動機が、多々あったはずだ」 「オレに従うことを望んだにせよ、オレはお前を殺そうとした」 「オレ自身を、殺そうとした」 ・・・はい。確かに。 「ッ・・・お前はオレを恨むべきだ」 滅相もございません。 貴方は私にとって神です。 私は貴方の出す結論のすべてに、納得しています。 「なら何故あの時オレに反論した!?」 申し訳・・・ございません。 ただ、あの時、貴方はいいました。 オレは不完全だ、と。 「・・・そうか。あの頃はまだ、お前とオレに明らかな歪みはなかったな」 「だが、その時にはすでにお前の意志はあったはずだ」 私は望んでしまった。 完全なる答えを。貴方を。 貴方は私に多くのことを示してくれた。 でも、すべては自分の中での話。 外へ出ることを許されない貴方は、到底完成などするはずがなかった。 だから、貴方の元を離れた。 「なら、今のオレを見てどう思う?」 ・・・昔のような、凛々しさを・・・感じ取れません。 そもそも完全なる答えなど、どこにも存在しない。 私が、ただ愚かに、望んでしまった結果です・・・ 「・・・」 ごめんなさい。ごめんなさい・・・ 「・・・いや。オレは思い知らされたんだ」 「自分の不完全さを。世界の広さを」 「だが、それは」 「オレが愛して止まなかった世界を感じ取れることに、他ならなかった」 「到底届かないと思っていたものに触れられたことに、他ならなかった」 でもそれは犠牲を・・・! 「・・・なんだろうな」 「昔なら、酷くオレを責めただろうに、今はそんな気になれない」 な・・・ぜ・・・? 貴方はあれほど恨んでおられた。 自分が犠牲の上に存在することを。 それだというのに・・・ 「・・・熱い」 ??? 「オレは、何よりも大きな犠牲者を出している」 「・・・お前だ」 ッ違う!! 私は貴方の道具です!! 私は犠牲者ではなく・・・そういう存在なんです・・・!! 「・・・お前を道具に仕立て上げたのは、他でもないオレ自身だ」 「本来、お前とオレは完全に別の存在だったはずだ」 「当時のお前は真っ白だった」 「それをオレが傷付け、黒く染め上げた」 「オレの傲慢さが、お前を道具にした」 「お前にあった可能性を、オレがすべて黒く塗りつぶしてしまった」 貴方はそれを悪く言うのですか!! 貴方は私にとって道標です!! それを・・・何故・・・ 「お前は傲慢なオレに付いて来た」 「そして、オレに対して一切否定も妥協もしなかった」 「すべてを受け止め、すべてを成し遂げようとしていた」 「オレは、どうやら恵まれていたようだ」 「それを実感もせず、オレはお前に無理難題を突きつけてきた」 「それに答えるだけの力を持つお前自身に、可能性を見出していなかった」 「オレはお前にオレの正しさを押し付けてきた」 ・・・。 「・・・オレは存在できない」 「存在できるのは、常にお前だけだ」 「お前は世界の一部だ」 「だからこそ、お前にはこの世界でできることがある」 「オレには決して手に入らない可能性が、お前にはある」 「それを失うようなマネを・・・したくない」 「世界の一部たるお前の可能性を・・・信じたい」 ッ・・・ 「・・・見せてくれ」 「オレには到底届かないものを」 貴方を・・・越えろと言うのですか・・・? 「それをお前は望むか?」 ・・・いいえ。 「そう。そうやってお前の意見を通せばいい」 「オレに囚われるな」 0・・・ PR TrackbacksTRACKBACK URL : CommentsComment Form |