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ブログ日記のようなものPAGE | 2419 2418 2417 2416 2415 2414 2413 2412 2411 2410 2409 | ADMIN | WRITE 2010.06.19 Sat 23:21:36 猫家の猫がご飯を受け付けなくなった。 まともに歩けなくなった。 鳴き声もこもった声で。 瞬きもしない。 体温は低く、かといって温めると暑がる。 救いとしては、苦しいと訴えるようなようすではない、ということ。 どちらかと言うと、自分が動けなくなって行く分、淋しいと訴える。 人がいなくなると鳴く。 かといって頑張って外にいこうともしてたり。 で、挙げ句外で人を呼ぶ。 しかたなしに自分が外に出る。 寝ているとき、寝返ろうともするんだけども。 今となっては体全体を揺らすように、フラフラしながら、体の向きを変える。 明日辺りが怪しいだろう、と家族で言っている。 そう思うと、改めて猫が幸せだったのかどうなのかを考える。 元々は捨て猫だった。 おじいちゃんが猫嫌いで、買わない、なんて言っていたのだが。 顔のかわいらしい猫という理由で、おじいちゃんも「まあいいだろう」と許した。 頭は異様にいい。 トイレはすぐに覚えた。違う場所で漏らしてしまったら、 ごめんなさいと言わんがばかりに、心配そうな声で鳴き続ける。 餌のねだり方もうまくて。 寝ている人を起こす時には、鳴くだけでなく戸を引っ掻く。 行ってはいけない場所もよく分かってる。 とくに食卓の机の上。 たまーにそこにある食べ物に惹かれて、足を机にかけたりするが。 それ以上は行ってはいけないことを理解してる。 淋しい時の鳴き方は人が心配するような、大きな、悲痛に聞こえる鳴き方をし。 人が来た途端に甘えた声を出して寄ってくる。 誰かが帰ってくる時間になれば戸の前にいたり。 そんな猫と自分について考える。 オレは猫に対して、可愛いとかそういう感じで見ることは少ない。 何がして欲しいのか。それだけを考えてる。 必要以上にかわいがることもしなかった。 でも量がともあれオレが猫に対して良いことばかりしたわけじゃない。 とくに。 階段で寝ていることにも気付かず、思い切り踏みつけてしまったことがあった。 しかも、そのとき客がやってきて慌てて駆け降りたから、 相当体重がかかっただろうと思う。 慌てて逃げて行って、しばらく机の下から出て来なかった。 正直、オレが特別猫に対して何か良いことをした覚えはない。 それでも猫は懐いてくれる。意味は分からないけども。 嫌ってはいないのか、と思うと、いいような、悪いような。 飼われる側の猫にとってはどうだっただろう。 餌が貰えて、自由に出歩けることは保証されていたかもしれない。 でも、特になにかあったわけでもないだろう。 思い出と呼べそうなものは、ろくにないんじゃないだろうか。 もし、飼っていなかったら。捨て猫のままだったら。 違う誰かに拾われていたら。どうなっていただろう。 何か大きな選択肢を奪ったような気がしてならない。 何にせよ。逝ってしまうなら安らかに逝って欲しい。 今はそれに限る。 PR TrackbacksTRACKBACK URL : CommentsComment Form |