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今日。
夢を見た。
見たことのない種類のアゲハ蝶。
黒地に着色の水玉模様が散らばったような、
一般的なアゲハ蝶と比べてあんまり綺麗じゃない感じ。
そのアゲハ蝶を、オレは捕まえる。
思ったよりも丈夫でしっかりとした羽。
それをよくわからない場所へ連れて行き、手放した。
そこで誰かに飼いならされた鷹が襲う。
蝶は無事だったが、なんで鷹がそんなことをしたのか、
（その誰かが鷹にそんなことをさせたのか？）わからない。
ただ、鷹の飼い主と鷹の顔つきについて話したり、
つれてきたアゲハ蝶の種類について話したりしてたぐらいで。
よくわからないまま夢は終わった。

よく分からないくせに、妙に清々しかった。
蝶が襲われたとき、ちょっと不安にはなったけども、楽しかった。
目が覚めてみれば、不愉快になる。
むやみに命を振り回す自分が嫌になる。
それを喜ぶ自分にもっと嫌になる。
楽しけりゃいいってもんじゃない。
オレにとって、そんなことはどうでもいいこと。
夢の中でした行為が自分勝手に思える。
そう思うことすら自分勝手かもしれないけども。
なににせよ、自分が納得できるような行為ではなかった。
腹立たしい。

自分に嫌気がさす。だから目を瞑る。
自分を見捨てようとする。
お前がどんなに楽しいと感じても、悲しいと感じても、
オレはそれを判断基準として必要としない。
そう言わんがばかりに、自分に目を瞑る。
この世が目指すもの。その障害となる自分。
自分がしなければならない努力。
自分が目指さねばならないもの。
そこに自分の感情なんて必要ない。
自分を殺しきれない自分の無力さを実感する。
オレが大事にしたいもの。この世が大事にしたいもの。
それは決して同じものじゃない。
オレに必要なもの。それは感情でも意見でもない。
言われたままを遂行できる知識と技術。
それに反抗したくなる自分の意志は。
不要且つ邪魔なもの。