忍者ブログ

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

最新コメント

[07/13 ♀はっか]
[07/13 ♀はっか]
[07/11 ♀はっか]
[07/11 ♀はっか]
[03/16 空竜]

最新トラックバック

プロフィール

HN:
空竜
性別:
女性

バーコード

ブログ内検索

アクセス解析

忍者アナライズ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

楽しい


楽しい。
凄く。
楽しい。
でも。
それは。
それでいいのだろうか。
分からない。

今日は。また。
よく分からない声に呼ばれて、こんな質問をされた。
「世界の未来ってどこにあると思う?」
・・・どこだろう?
また、考えていく。思考の波に溺れていく。
未来は。無い。まだ。無い。
ないから。分からないから。
考える自分がいる。
考えることで、答えをここに呼び寄せていく。
それは、まるで。
未来を呼ぶように。
「そう。世界の未来は心の中にあるんだよ」
そう言って、そっと近寄ってくる。
「貴方が消えれば一つの未来は消える」
それはまるで未来への架け橋。
この馬鹿には荷が重い話。

首を横に振る。
その役目を担うべきなのは自分じゃない。
本当に必要な未来は。
もっと遠い場所にある。
そう言うと、また。
「何故そう思うの?」
と、質問される。
「自分の未来なんかいらない」
「どうして?」
そこから逃げようとしている自分がいる。

脳内で鳴り響く警告音。
それに従って、逃げようとする。
なんとしてでも世界と自分の関わりを根絶しようと、
なんとしてでもその理由を突きつけようと必死になる。
そして。きっと。この声は。
自分の心の中にある、逃げたい気持ちの理由を、知ってる。
いや、知る方法を、知ってる。
自分が突きつけたい理由。自分勝手な理由。
分かってる。でも。それが。
自分にとって最大優先事項なんだ。
そっと。
近寄って来た声の主は。
思考の海に流れる、言葉にしたくないものをすくい上げていく。

今を、今の世界を、幸せだと言うのでしょう?
何も知らない貴方にとって、今が貴方のすべてだと言うのでしょう?
届かないほど大きな世界でも、愛していると言うのでしょう?
それを僅かたりとも壊したくない。壊したくないから自分は消える。
例え貴方の心が一つの未来だとしても。
今を変えかねない貴方は死を選ぶ。
でもね。貴方は知ってる。
世界がすぐそこまで貴方を迎えにきてる。
だから怯えてる。来るな、と声を荒げてる。
その怯えが、世界を、誰かを、傷付けていても。
その傷を仕方なし、とするほど。
貴方は貴方を否定している。
世界を僅かでも変えてしまうかもしれない貴方に怯えている。

その通りだよ。
そしてそれに納得している。
だからもう放っておいて欲しい。
呆れられてもいい。憎まれたって構わない。
「貴方は世界を愛してる」
思考の波の中、近くで声がする。
違う、と言いたい。でも。それは嘘だ。
確かに。愛している。でもそれだけ。
世界がオレを愛してるわけじゃない。
全部が全部、自己完結。
と。
振り切ろうとしているのに。
声はオレを抱く。

心が痛い。
心が泣いてる。
でもそれでいい。それでいいんだ。
と、思考の海から瞼の裏の暗闇へ落ちようとしている自分を。
声は必死に引き止める。
「まだ貴方の中には貴方の知らないものがある」
「諦めることで納得しないで」
別にいいじゃないか。
なんでそんなにオレに関わるんだ。死んで何が悪い。
と。
その言葉ですら自分に返ってきて、思考の波に流される。
オレの中で何かが答えを探そうとする。

「おいで」
「おいで」
と、声が自分の中で答えを探そうとする何かを呼ぶ。
その何かが剥き出しになって。
自分の小さな思考を越えていく。
また溺れていく。
感じてる。
例え今は遠い答えでも。
その何かがその答えを得る度に、自分の元へやってくる瞬間を。
自分の中の無から。自分という有へ。
いつか多くの有を得た自分が、世界を少しずつ歪める瞬間を。

呼ぶな。
呼ばないでくれ。
分からないことなんか山ほどある。
キリがないんだ。
「だから?」
・・・。
結局、溺れる。

拍手

PR

Trackbacks

TRACKBACK URL :

Comments

Comment Form