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我が儘のようなもの


悲しいってなんだろうな。苦しいってなんだろうな。
言葉自体は誰かから教えられたものだから、本当の意味をオレは知らない。
ただ。涙を流すことはある。胸の奥底が痛むことはある。
でもやっぱり。その原因を知らない。
何故泣いてしまうのか。何故痛むのか。
問いかけても答えてくれない。それでも何かを訴えている。
理解してやれないことが、一番辛い。

必死に何かを伝えようとしてる。いつだってそう。
どうしたの?と聞けば、全力で涙を流して痛みで訴える。
常にそう。
しがみつくように。
絞り出すように。
願うように。
何かを訴える。でも何も理解してやれない。
こうか?と聞いても首を振る。
違うのか?と聞いても首を振る。

こちらから聞いても、答えは一向に見えない。
問うこともやめ、ただ耳を傾ける。
涙や痛みを、ダイレクトに受け止める。
そうしてやることで、やっと落ち着いていく。
でも落ち着いていくだけで、結局何も分からない。
それでも満足なのか、そばまで近寄ったオレのことを離さない。
ひょっとしたら淋しいのかもしれない。

そこにはコイツと自分しかいない。
他にあるとしても、それはすべて幻であって本物じゃない。
ただのイメージ、とでもいうのだろうか。
だからそこにあるのは記憶と妄想だけ。おもちゃが転がってるだけ。
一緒に遊んでやれるのは自分だけ。
そんなことは分かってる。
でも、コイツが満足したところで意味はない。
オレの理解できない場所で世界は回ってる。
理解できなくとも、理解しようとすることはできる。
1%でもいい。理解して世界のために何かをしなければならない。
知らず知らずに奪ってしまったものへの謝罪を。償いを。

そうやって突き放した瞬間から、もう泣き出す。
自分だけを見ていて欲しい、と言わんがばかり。
そんな我が儘に付き合ってはいられない。
でも。オレがしようとしていることは。
世界の我が儘を聞き入れることかもしれない。
だったらオレは何故コイツの我が儘は聞いてやらないのか。
ゴミどころか塵よりも小さいから?
いや。違う。そう思う部分もあるけども。
きっとそうじゃない。

オレは分かってる。コイツのことなら分かってやれる。
でも世界のことは分かってやれない。
コイツがどうなっていくのかを、オレは見届けられる。
でも世界相手じゃそれは絶対無理だ。
泣いていても笑っていても、分かってやれない。
それが『いけないことだ』と感じたことがあった。
その時、想像もできないことが起こった。
自分の中のおもちゃでは到底表現できないものが目の前に現れた。
自分は、コイツは、それを『いけないことだ』と感じた。

でももしそうなら。どこまでいってもコイツの我が儘だ。
自分の予想内に収まらないことを、
自分の判断でいけないことだと言ったんだから。
思った通りにならない世界に腹立てたんだ。
だから想い通りにできるようになる時がくるまで、
オレはコイツを突き放そうとしてる。
ただ今になっては、世界がオレを想い通りに動かすことになりつつある。
結論は、何も願わなければその想い通り、願い通りになる、
ということなのかもしれない。

そもそもどうして世界にまで手を出そうとしたのか。
自分の中には、世界以上に自由な空間があって、
しかも想い通りにできるのに。
だからこそ驚いたんだろうか。悔しかったんだろうか。
そんな気もするけども。どうなのかは分からない。
・・・あぁ。なんとなくわかった。
きっとコイツは自分の所有物でなくなったオレに
我が儘全開で接しているんだ。
今のオレはコイツのためでも、世界のためでも、動けない。
コイツのことも世界のことも分からなくなって。
宙ぶらりんなんだ。

お前はオレにどうして欲しいんだ。
言葉にはできなくても、感じ取ることができるのが幸い。
しばらくはそばにいてやってもいいかもしれない。
聞くべき我が儘を思い出してもいいかもしれない。
世界は。
そんなオレを。コイツを。きっと殺してくれる。
それでも本当は頼りたくない。
いや、頼ってはダメだ、と、誰かに教え込まれてしまったのかもしれない。
自分で死ねばいいのに。まったくその通りだ。

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