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仕方なしに走って来た道。
仮だとしても与えられた目的地。
時間内に辿り着くために。
そこに向かって走り続けて。
間に合いそうにないから、がむしゃらに走って。
気が付いたら、もう目前だった。
何を頑張っているんだこの馬鹿は。
呆れた。

まだ最終目的地には辿り着いてない。
でもそこに辿り着いて、自分はどうするんだろう。
そんなところに辿り着いたところで。
また人の居場所を奪うだけ。
馬鹿げてる。
本当に。
馬鹿げてる。

何故こんなことを強要されているのか。
いや、強要されていると感じているのか。
脳みそが狂ってる。
目に見えている結果は、決して求められているものじゃない。
なのに目指せ、と言われている気がする。
それ自体がおかしい。
それに従う自分がおかしい。
本当は何を言われたんだ。何を求められたんだ。
でも本当は何も言われていないし、求められていないのかもしれない。
幻想の中で蠢いてるだけなのなら。
オレはその幻想をかき消さなきゃいけない。
そんな自己中心的な判断で動いている事実を。
かき消さなきゃいけない。
誰かを壊してしまう前に。