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何も知らない。何もわからない。
分かろうとしても。
崩れる。壊れる。消える。

オレは。
思われてるほど偉くない。
努力もできてない。
口先だけで。
嘘つきで。
協調性もなくて。
しょうもなくて。
汚い。

地面に足を着いている心地すらしない。
上も下もわからない。
何も見えない。
いや。
見えているのかもしれないが。
黒でもなく。白でもなく。灰色。
距離も分からない。
広いのか狭いのかすらわからない。

定義？概念？なんだそれ。
グチャグチャに混じった絵の具。
思考全体を眺めて満足するだけ。
それが何か、なんて聞かれても、わかるはずもなく。
努力と呼ばれそうなことをしたところで。
価値もなく。
無意味で。
ゴミだ。
すべて自分勝手な行為。

そんなことで社会に通用すると思っているのか。
そんなことが世界の何に役立つというのか。
そんなことが誰のためになるというのか。
親の金を使うだけ使って。
どんなに無意味無価値でも何かの命だけ奪って。
食べて、寝て、暮らす。
常識も決まりも知らない。
正しさもやってはならないことも知らない。
枠だけ計りとって、マネする行為はできても。
何故？という言葉を投げかければ。
自分の中で儚く散っていく。
また絵の具になって混ざっていく。

喧嘩腰、といえばそうなのかもしれない。
捻くれている、といえばそうなのかもしれない。
それがいけないことなのなら。
すぐにでも。
消せばいい。
否定する権利すら。
オレには、ない。
何も、知らないのだから。
口答えする権利がない。
まるで人間ではない生き物のように。

理由もわからず、ただ生かされるだけ。
生かされて。
肯定されて、否定されて。
正しいとか、悪いとか、評価されて。
常識の中にねじ込まれて。
与えられ。奪われ。
教育。医療。政治。
なんだかんだに無理矢理生かされ続けた挙げ句。
知能や、体力なんかの手が付けられなくなったら。
殺される。
死ぬじゃない。
生かされるだけ生かされていたんだから。
どうしようもない、と言われて。
殺されるんだ。
本当に誰からの手も加えられずに生きていたなら。
そのときになって、やっと死ねる。
個人的世界を展開できないから。
どこかの世界のルールを無理矢理押し付けられて。
流されるだけの、人生。

そんなに不自由じゃない？
じゃあ望んだままに生きていいって？
空を飛んでみたいから空を飛んでみて。
光の速さで移動したいから移動して。
何かを燃やしてみたくなったから燃やしてみて。
高いところから突き落としたくなったから突き落として。
言葉がわからないから誰かの口の中を無理矢理覗き込んで。
理解する原理がわからないから理解した人間を永遠問いただして。
生きていることがなんなのか分からなくて。
自分の体がどうなっているか気になるから分解してみて。
誰かを殺してみたくなったら殺して。
そんな自分を、許してくれるって？
許してくれないでしょう？
自分に与えられた能力も。
社会が言う決まり事も。
世界の絶対的法則すら。
実行を阻む。

オレの頭はおかしい。狂ってる。
だって「普通じゃない」から。
かといってそれは特別なんじゃない。
不良品なんだ。
使えない。
使い用がない。
いい加減にしてほしい。
死にたい。