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自分は場違いだ。
と。
背を向ける。
何かを理解する自信も。
誰かを傷付けない自信も。
ない。
弱い人間。
くだらなくて。
愚かしい。

クンッ、と手を引かれる。
ねぇ、と声をかけられる。
そんな状況に、怯えるしかない。
自分に芽生えた反抗する意志すら、恐ろしい。
そんなときに。
問いかけられたら。
なんと答えればいいのだろう。
黙っていればいいのに。
どうして。
答えを求めようと思考が巡る？
怖い。怖いことだ。

誰が自分の存在を許してくれるだろう。
許されることを求めたくもないのに。
許したくないことばかり自分の中にある。
許していないのは自分であって、誰かじゃない。
それはそうかもしれない。
でも。
許すべきではない。
許したくは、ない。
それすら我が儘。
かも。しれない。

誰かは。
オレの我が儘に付き合わされているのかもしれない。
我が強過ぎる。
馬鹿みたいに。いや。というか馬鹿だ。
ごめんよ。
最初からいなければ。
ややこしくなかったのになぁ。
詫びることすらできそうにない。
醜い醜い。
存在だ。