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理想とは

社会に真理は必要ない。
社会が求めるのは自分たち全体の
成立ちを守るための知識と技能。
そこには疑問も無知もあってはならない。

社会に従い生きるのなら、
社会が行う教育を「そのまま」
受け止めなければならない。
疑念を抱いてはならない。
答えは自分の中にはない。
許されるのは教育で得たものだけ。
また自分が誰かを教育するとしても。
自分の解釈が社会にとって「正しい」ものなのか、
社会に絶対的保証をされなければならない。
疑念も。教育によって得られた解で。
すべて打ち消さなければならない。

自分勝手に抱いた疑念は
いつか社会を壊すか、
自分を社会から追放するだろう。
それが社会が抱く理想であると。
私は思う。

疑問とは概念の破壊だ。
すべての概念を破壊する強靭な力だ。
社会どころか、家族も、親友も、知り合いも、
愛人も、国も、自然も、世界も、宇宙も、
その宇宙すら包容する何かも、
疑問を抱いた自分自身すら、
絶対的と保証されたはずのものが、
疑問によってその在り方を崩され、形を失うほどに。
破壊される。
疑問の答えを求め、行動する誰かがいるのなら。
その行動は、自分の能力が許す範囲のものすべてを、
破壊していくだろう。
答えを得られない疑問は、時には純粋な疑問として。
時には恨みとして。時には不満として。時には争いとして。
大きく変貌し、何もかも失うだろう。
その疑問の解に、微塵の曇りもない本当の正しさ、
真理を求めるのなら。それが理想だと言うのなら。
お前は世界の敵だ。

今の社会が理想とし、必要としているものとは何か。
もし、その問いに「私が思う社会」の解で
答えるのなら、私は「平和」と答えるだろう。
もし、その問いに「私が思う正しさ」の解で
答えるのなら、私は
「社会に疑念を抱く人間を、
社会に影響を与えずに、
社会から抹消するための知識と技術」
と答えるだろう。

もう一つ。

愛とは。
何かを思い、考えることらしい。
哲学とは。
知を愛するために考え、学ぶことらしい。

真理とは。
すべてを構成する基礎となる理であり、
世界は真理による演算結果であり、真理そのものではない。
自分が見て触れて感じる世界の中に真理は存在しない。
今この瞬間、演算によって生じている「自分」の中。
意識的、無意識的に行われている演算を逆流し、
最早「これは自分である」と
自覚することができない領域こそ。
真理に一番近い場所なのかもしれない。
ここには「存在するもの」として触れてはならない、
何も、まだ、存在していない。何もない場所。
これは「存在することが理想」とするものが
目指すべき場所ではない。
そこには。意味も。価値も。存在できない。
この世界は。永遠に孤独であるべきだ。


あぁ。そうだ。
今日、初めて「葛藤」を理解したよ。
嘘を付いたつもりはないのに、
辿っていけば矛盾していた。
嘘ではない、と思っているのに。
どうやってもどちらかが否定される。
葛藤して対立する、正しいものと、正しくないもの。
正しいものの中で正しくないものを定義できない。
正しくないものの中で正しいものを定義できない。
正しい判断の中では正しくない行為はできず。
正しくない判断の中では正しい行為はできない。
自分の思考は正しくない、とする自分の思考は正しいのか。
自分の思考は正しい、とする自分の思考に
正しくない部分は存在しないのか。
何一つとして。答えが出ない。
初めてだった。
なんだか、驚いた。

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