カレンダー最新コメント最新記事(03/29)
(11/09)
(06/29)
(02/10)
(09/19) 最新トラックバックプロフィールブログ内検索最古記事アクセス解析忍者アナライズ |
ブログ日記のようなものPAGE | 2776 2775 2774 2773 2772 2771 2770 2769 2768 2767 2766 | ADMIN | WRITE 2011.06.11 Sat 23:23:35 風のように駆け抜ける風のように駆け抜ける。 と、いう言葉そのものはありふれている。 でも、思えば。 そのありふれた言葉の意味を、深く考えることはあっただろうか。 彼の走りは相変わらず、何かを感じさせる。 ただ速いだけでもなく、ただかっこいいだけでもなく。 ただ強いだけでもなく、ただ優しいだけでもなく。 それこそ、風のように。 近くにたたずむ誰かの中を吹き抜けて、その風に巻き込んでいく。 かといって、それを強制することなく。 そしてそれに気を取られることもなく。 走り去っていく。 取り残されたものは、一瞬だけ見た異世界に惹かれつつも、 いつの間にか忘れていく。 オレはどうだろう。 何度も強く惹かれたことはあった。 それと同時に、幾度と捨てようとした。無視しようとした。 でも。 どんなに捨てようが無視しようが、 彼が走りさっていくと、ざわついて仕方がない。 自分が自分に嘘をついている、と、はっきり自覚させられてしまう。 自分の中にある誇りがはためいて、それに歓喜してしまう。 もっと風を求めて、自ら走り出しそうになる。 ダメだ。それを求めているのは、自分だけなんだ。 彼なら。なんと言うだろうか。 走れ、と言うだろうか。 自分が正しいと思う方へ有り金全部賭けろ、とか言うだろうか。 あぁ、そんな考えすらまどろっこしいだろうか。 考える間もなく吹き抜ける。 それが風なんだ。 少し。 少しだけ。 走りたい。 少しだけ・・・ PR TrackbacksTRACKBACK URL : CommentsComment Form |