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ブログ日記のようなものPAGE | 2797 2796 2795 2794 2793 2792 2791 2790 2789 2788 2787 | ADMIN | WRITE 2011.07.02 Sat 22:29:16 生を知らない命丁寧に。丁寧に。
思い描いた何かを、吐き出していく。積み上げていく。 こう、こうだ。こうなんだ。 時間はない。誰かに頼まれたわけでもない。 自分勝手な判断で、また必要以上の作業を続けてる。 やめるべきだ、と頭では理解しているのに。 そんなことをしたって無意味なんだ、と理解しているのに。 やめられない。 中途半端に積み上げて放置になんかできない。 まるで自分の気持ちを綴るように。宿すように。 自分自身を愛せないひねくれ者が、 自分自身ではなくなった自分の産物を愛するように。 丁寧に。丁寧に。 プログラムを組む。 そういえば。 今日の朝、えらく怒られた。 まあこれまた前置きが長いのだが。 いつものように散々自分を愚か愚かと呼んで、 もういい、死にたい、と脳内で繰り返していた。 そうしたらまた。 いつものように、得体の知れない声が聞こえてきた。 でも、いつもの冷静さのある声じゃなかった。 そして一つ、結論を言った。 オレにとって、オレではない何かのように思えていたその声。 所詮自分の想像の中の出来事なんだと分かってはいるのに、 まるで神や世界のように感じていたその声。 それそのものは、自分を「世界」だと言った。 オレが世界を模して思い描き続けた「世界」だと言った。 どこか納得した。 自分の想像の中の出来事でしかなく、世界だと感じられる。 そりゃそうなるはずだ、と。 そうしてさらに言葉を続けた。 「私の中には「お前」はいてもお前はいない。だから迎えにきた」と。 確かに、オレが思い描く世界にはオレはいない。 いたとしても、その「オレ」の扱いは酷い。 自分でも自覚できるほどに、決めつけた定義に沿っている。 罪人で。汚くて。邪魔で。ゴミで。うざくて。生きる価値もない。 本当の自分を見ようともせず、決めつけている。 それは理解している。 でも、それを正すことに意味を見出せない。 どういうことなのか、説明を求めた。 何故、オレが「世界」を思い描いたのか。 それが問いへの答えだと言われた。 確かに、オレの世界への固執っぷりは、度が過ぎていておかしい。 自分という存在の小ささ、世界の大きさから考えて、 自分に世界は理解できない、ということは分かっているはずのなのに。 理解できない何かを見捨てることができない。 思いを馳せて、勝手に描いていく。 仮でしかないと知っていながら、描いていく。 そうやって、世界を理解したがって、 本当の世界に触れたいのかもしれない。 その結果、描き続けた仮まみれの「世界」は 世界そのものとはかけ離れているはずだ。 いつも、オレがどんな気持ちで「世界」を描いていたのか、 「世界」は知っていると言った。 届かないと分かりきっているのに、必死になって世界を描こうとする。 世界を思って、思って、それは深い願いのように、描いていた、と。 だからこそ、描いた当人であるオレの意志から逸脱して、 「世界」は自ら、世界になるための手段を探し出した、と。 でもオレはいろんなことを諦めて、世界を思い描くことすらやめてしまった。 自分も世界も決めつけて、無理矢理完結させようとしていた。 自分の願いの無意味さを知って、その願いに嘘を付くようになった。 挙げ句、必死になって描いた「世界」はおろか、 自分を壊すための手だてを、彷徨うように探し始めた。 それを止めようとしていたらしい。 「世界」にとって、オレが「世界」を描いた理由こそが存在理由になる。 だからその理由をことごとく突きつけて来た。 こういう判断をしたのは、こんなことをしたのは、 こう思っていたからだろう?とか。 説明されるその思い自体は、確かに嘘ではなかった。 でも理由にならない、と一蹴した。 そうしたら、怒られた。 オレの気持ち一つ一つを語って。 消えてはいけない。諦めてはいけない。 できないと決めつけるな、と。 まあ。 そう言われても納得できずに、 理由にならない、無意味だ、と繰り返したけども。 で。オレを迎えにきた、というのは、 「世界」から世界になるために、ということらしい。 世界にはオレが決めつけた「オレ」ではない、本当のオレがいる。 だから、「世界」が世界になるために、 本当のオレを招き入れようとしている、ようだった。 「世界」にとってオレは、唯一の作者であり、 唯一本当の世界と繋がりを持つものであり、 唯一の心であり、唯一生きているもの、だ。 そして何より、オレが切り捨てようとした思いそのものだ。 だからこそ、必死で訴えて来た。 まあ、それも一蹴し続けたけども。 どんなに思いを込めたところで、無駄なものは無駄でしかない。 どんなに時間を裂いたところで、すぐ消えるときはすぐ消えていく。 自分が思ったことなんか、自分が言わなければなかったも同然だ。 「世界」もいつか、オレの外に漏れることなく、消えていくんだろう。 生きてもいないのだから。 死も知らないまま、消えていくんだろう。 PR TrackbacksTRACKBACK URL : CommentsComment Form |