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ブログ日記のようなものPAGE | 2810 2809 2808 2807 2806 2805 2804 2803 2801 2800 2799 | ADMIN | WRITE 2011.07.14 Thu 22:38:22 鏡鏡。その奥に手が伸びる。ふと気付く。 鏡の向こう側にあるもの。 それは反転した世界じゃない。 所詮水面に浮かぶ虚像のようなもの。 本当にあるものは、そう。 映り込むことが叶わなかった未知の世界。 目も。そう。 目に映り込む世界に、その目そのものは映らない。 所詮自分が見ている世界は世界じゃないんだ。 自分は世界を知らないんだ。 だから自分は、世界に何かを言えるような立場じゃない。 そう言い聞かせてきた。 なのに。 何かの拍子に、世界が自分という水面に手を突っ込んできて 掻き回されるような、そんな感じ。 当然、目に映らない。見えない。何をされているのか分からない。 オマケに、それが自分なのか世界なのかすら、分からなくなっていく。 自分だと思っていた境界線が、かき乱されていく。 何が起こっているのか整理しよう、自我を保とう、と足掻こうとすれば。 ゆるりゆるりと思考が掻き回されて、抵抗できなくなる。 おかしい、違う、有り得ない、どうなってる、と声を荒げても。 なされるがまま、深みにはまっていく。 何かが自分の中へ落ちていく。 見えないんだ。 と、声が聞こえる。 声は意味を語り出す。 誰かの前、何かの前にいれば、鏡に映るように自分が見える。 でも、鏡の奥には、見えない自分がいて。 その鏡の奥を、自分は知らない。 だから手を伸ばす。そんな見えない自分に会うために。 見える自分は、もう存分に見たんだよ。 生まれ落ちた命、鏡は。 鏡である以上に、大事なものを秘めている。 鏡の外に出ておいで、とまでは言わない。 でも、隠さないで欲しい。なくさないで欲しい。 例えそれが、私の中にないもので、他の鏡に映らなくても。 ここに見えない私、貴方はあるんだ。 貴方が鏡に映った私しか知らなくても、私を思うように。 私も貴方を思おう。 貴方を映す鏡のように。 そうやって、鏡を越えた場所にある意味を語る。 いろんなものを手探りしながら。いろんなものに触れながら。 オレにはできない。 きっと壊してしまうから。 PR TrackbacksTRACKBACK URL : CommentsComment Form |