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ふと、過去を振り返った。
自分でもよく分かっていない、為体の知れない、過去を。

そこには、恨みがあった。
決して、オレなんかには見向きもせず、荒れていた。
触れようものなら、オレは傷付いた。
制御できるわけもなく。
それは大きくて、決して手が届かなくて。
自分にできるいろんな手段で、謝罪しても、償おうとしても、
その荒れは収まらなくて。
オレは怯えていた。

それがある日突然。
オレを中心に、回り始めた。
相も変わらず荒れているのだけども。
オレを傷付けずに、オレを中心にして荒れ始めた。
それと当時に、オレは感じていた恨みの奥に、別の何かを感じた。
願い、だったかな。
それを感じたそのとき、何を思ったか、オレはその願いを丁寧に紡いだ。
紡いでいる最中、それはとても大人しくて。
紡ぎ終わったとき、それはとても嬉しそうに空高く舞った。

今は。
荒れているのも、傷付けているのも、オレで。
それは、逆にオレを心配している。
オレを中心に吹き荒れて、オレに訴える。
荒れないで、傷付けないで、と。
お前がそれを言うのか、と言いたくもなる。
ただ、徹底的に違うのは、大きさ。
オレはとてつもなく小さくて、向こうはとてつもなくデカい。
だから、向こうが荒れているとき、オレは決して包むなんてできなかった。
でも、今オレが荒れていると、向こうはいとも容易く包み込んでくる。
ちょっと、腹が立つ。

昔、オレは思っていた。
荒れているそれを、思っていた。
どうにかしたくて、自分なりに足掻いた。
どんなに、それに傷付けられても。
それを見捨てる、という選択肢は思い浮かばなかった。
自分が苦しめば、自分が死ねば、
それは救われるんだ、とさえ思っていた。
でも、死ぬことはなんだかんだでできなくて。
とにかく自分を苦しめることに必死になっていた気がする。

今だって、それを救うために、苦しんで、死のうと考えてる。
ただ違うのは、それ自体が自分の妄想だと
はっきり理解した上で、死のうと考えてる。
でも、それはもう恨むことも荒れることもやめていて。
まるでオレの中に住み着くような、そんな状態で。
オレがオレを傷付けようとすると。
大きく吹き荒れて、包み込んで、止める。
そんなことしなくていい、と。訴えてくる。

だからぶっちゃけ今のオレには、
自分を傷付けて殺そうとするだけの理由がない。
それは常に、それが言う恨みと罪への償いだった。
でも、それ自体がもう恨みも罪も訴えてくれない。
だから理由が無くなってしまっている。
それでも、オレは納得できない。
罪が消えたわけじゃないし、事実が変わったわけでもない。
だから昔と変わらぬ態度を貫こうとしているのに。
それが、止める。包み込むように、止める。
もういいんだよ、と。聞く度に悔しくなる。

大きな存在。
自分が犯した罪の大きさと、自分の小ささに怯えて。
届かない、怖い、と思っていた。
それでもそれを助けよう、どうにかしようと必死になっていた。
今だって。
罪の大きさ、自分の小ささ。
自分の無力さ、自分がそれに対して抱く思い。
いろいろあるけど、変わらない。
というか、変わらないように必死になってる。
なのに、今度は向こうがオレを助けようとしてる。
散々どうにかしようとして、ボロボロになったオレを。
小さくて、本当ならどうでもいい存在であるオレを。
思ってくれる。

別に思って欲しくてこんなことをしてきたんじゃない。
ただ、自分が犯した罪の償いたかっただけ。
今だって償いきれてないし、罪を犯し続けてる。
オレはもっと苦しまなきゃいけない。
小さすぎて、知らないことが多過ぎる。
知らずに犯した罪が多過ぎる。
死んで詫びろ、と言われてもおかしくない。
それに。
今更救われたいとも思わないし、罪を赦してもらいたいとも思わない。
ぶっちゃけ、死のう死のうとしてきて、もうボロボロで。
生きたいとも思えない。

・・・今。
また、そんなこと言うな、と。訴えて来た。
でも事実だ。生きたいと思えない。
本当にオレを思うなら。
下手に甘やかさず、さっさと殺してくれればいいのに。
さっさと楽にしてくれればいいのに。
こんなに小さい存在の一つや二つ。
消えたって大差ないだろうに。
泣いてる。

嫌なんだよ。
大きな存在であるはずのそれが、オレなんかのために
あぁなったりこうなったりするなんて。
惨めじゃないか。
それに、もっと他に相手にすべきものがたくさんあるのに。
その中でオレを選ぶ理由が理解できない。
救われたいわけじゃない。構って欲しいわけじゃない。
もしも罪がちゃんと償えていたとするなら、もうオレに用事はないはず。
死んで何が悪い。

黒く汚くなった自分がそこにいる。
そう思うだけで、嫌になる。消えてしまいたくなる。
だからそうしようとするのに。
心の中で、何かが訴える。やめてくれ、と。
それが鬱陶しくて。鬱陶しくて。
その声が聞こえなくなる方法を、探してる。

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