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世界という名の広大な宇宙よ
貴方はオレに投げかける
欲望と言う名の有の力を
無であろうとするオレを引き止める
大いなる力で小さく醜い
この心という星を抱こうとする
そしてそっと囁く
美しいも醜いも大きいも小さいもありとあらゆる存在が
私という世界だと
お前の欠けた私は世界ではないと
例えそうだとしても
オレは貴方そのものではない
この世界に存在出来ぬ
原子よりも遥かに小さく
否
存在のないこの心の内
貴方として
物質として
存在するこの体ではない
異次元且つ多次元のオレが
神として君臨するオレの星
例えオレの世界で
オレが神としての力を振るい
どんなに完全なる存在となっても
オレは貴方にはなりきれない
例えこの体は貴方だとしても
この心の内は貴方として
存在していない
我が人形達はオレのそばで
笑っていてなどくれない
オレは貴方を創った
神ではないから
貴方の一部として次元を
交えているだけだから
貴方の声は嫌というほど聞こえている
死ぬなと聞かされ続け
死のうとしてから
もう６年が過ぎようとしている
オレの存在意義は貴方の欲望だけで支えられ
これからも欲望という貴方の意志で
存在してしまうのだろう
結局それが
オレの生きている理由であり原因だった
だがオレという存在を認めないでくれ
もうその口を閉じてくれ
オレの世界で完全である神は
オレの世界の創造主であると同時に
貴方のすべてを奪い破壊してしまう
この存在のすべてが許されてしまった時
すべてのものを奪い汚し壊すだろう
貴方を愛している
同時にオレの世界も愛している
オレの世界が完全なる形で
存在しないことを憎む
この愚かな思考を許してはならない
例えオレが貴方をどんなに愛しても
オレの愛は貴方にとって
必ずしも愛ではない
時に他の星を傷付ける
その星をも愛したくても
その愛で傷付けるぐらいなら
オレのいない貴方であって欲しい
貴方の中に必ずしもオレは必要ではない
貴方を憎み壊すぐらいなら
貴方に触れぬ遠い無の世界で
一人漂う方がマシだ
もう認めないでくれ
オレにこれ以上オレの世界を
存在させるために
貴方の一部を犠牲にするつもりにはなれない
世界よ
オレが貴方の欲望という
存在する力を持って
唯一願いを口にするのなら
この世界に通じるかも分からない
オレの勝手な解釈でしかない
言葉の意味を振るってしまうことを許してでも
せめてこの世のすべての汚物を
オレに持たせて
遥か無と言う世界へ投げ捨ててくれ
もうオレのせいで誰かが傷付くことも
ただ見ているだけであることも
この意味のない醜い命を持って
貴方の中から消し去ってくれ
せめて貴方のその汚れすら
オレの汚れと共に
無の世界で永遠に愛し続けよう
だからオレに存在したいという力の源は
もういらない