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生死

「そもそもこの世に本当に信じられるものがあるのか、だろ?」
「何を持って事実と呼ぶべきか。事実の定義すらわかっていない」
「お前、まず生きてるか?」
それはこっちのセリフっすよ。オレ、本当に生きてますか?
あれから何年経った?24か?確かそんなもんだよな。
生まれる前の記憶があるせいで、いつから存在してるのかすら分かりゃしない。
なんだったのかね?あれは。
何のつもりであんなもん見せたんだ。何を目的で?
この疑問符ぶつける相手が神しかいないのもいじめか!?
しかも実際に「この世界」での記憶が始まったのも4歳の誕生日ジャストよ!?
その日に「何歳ですか〜?」と聞かれて、素で「0歳!」つっちまったよ!!
いみぷーだよまさに!!エェ!?
「俺に文句を言うな」
えぇい神!!この世界の神!!
お前なんかいみぷーだあぁぁぁああ!!!
「意味のない事をするな」
「第一それが本心でもないだろ?逆に感謝もしているくせに」
じゃあどうせいっちゅうんじゃワレぃ!?
「黙れ」
・・・・・・・
「お前があの空間に漂っていた時。確実にお前は人間ではなかった」
多分ね。
ただ、その割には妙に欲望を口にしてたね。
友達作るだの、いろんなもの見たの触れたいだの。
生まれてからしたいことを真っ暗な中つらつらと。
感覚はなかったな。
匂いがあったわけでもなく、浮いてる感覚もなかったし。
冷たいとも熱いとも思わなかった。
真っ暗な中、自分の言葉だけが、ね。
「むしろ生まれてしまったせいでなくしてしまったのかもしれないな」
「本来なら感じていたものも、人間という型に入れられてしまったせいで欲望だけが残り、人間として生きていては把握出来ない何かがあったのかもしれない」
だよねぇ〜・・・
で、なんだかんだブツブツ言って、記憶が飛ぶ前に見えたのが・・・
天と地がひっくり返った光り輝くカボチャの馬車と。
「・・・意味不明だな」
だろ!?
生まれてからそれが何なのか実際に見たけどさ、なんでパレードやねん。
しかもオレが生まれる前に親共があれを見たんが24年前だかなんだがで、
多分それだろうと目星は付けたけど、それすら確実でないし。
そんとき絶対おかんの腹ん中にはまだオレいないしな・・・
「何を見たにせよ、『ソレ』と今のお前が果たして同じ存在かだ」
「記憶だけの可能性もある。あるいは、嘘か」
う〜・・・こっちが知りたいわ・・・くそ〜神め・・・
「そこは何でもいい。何よりそれによって発生する問題の方が厄介だ」
「その体が出来て4年間、お前は誰だった?」
絶対オレ乗っ取ってるって・・・いらんし。
乗っ取る前のヤツに譲りたいね。
こんな馬鹿に乗っ取られて哀れだよ。まじで。
「とにかく質問を戻すぞ。お前、まず生きてるか?」
生きてるって何よ?
心臓動いてるか、か?
そんなもん心臓見たことないからわかりゃしねぇぞ。
脈だって、それを感じてる指先の感覚そのものが本当か分からんし。
もう全部分からんし。
「他に生きてるであろう人間をどう見る?」
さてね。オレが生きてなくて向こうが生きてる可能性もあるし。
向こうが生きてなくて実は自分だけが生きてるかもしれないし。
はたまたすべてが生きてないか、無難に生きているか。
分からんもんだって。
「この世界の存在すら信じられない、か」
おうよ。信じろって方が無理だ。
実際わからんもん。事実っしょ。
「・・・」
あ、ごめん。事実かどうかすら分からんね。
はぁ・・・人間て難しいわ。
だってよ。何をもって信じるよ?『信じる』って何よ?
オレ無能無知すぎてガチでわっかんねぇ。
分からんもん信じろって方が大問題だわ。
信じられるものって何さ?
あえていうなら裏切られないもの、か?
もう本人裏切ったかどうかすら分からねぇな。
自分が裏切っても、裏切ったと感じるのは他人であって自分じゃねぇし。
なら『オレにとっちゃ全部裏切りじゃありませーん』と言い切って、
全部を信じるとして、果たしてそれが本当に『信じる』になるのか・・・
「何だお前。見てないうちにえらく自分で考えるようになったな」
あんたがほったらかしにするからでしょうが!!?
こちとら大変でしかたねぇわ!!
「・・・変わったな」
ぐっさ・・・!!禁句を吐くな・・・!!
あぁああ精神的ダメージ10000だわ・・・
「勝手に言ってろ。ともかく、お前には何もなさ過ぎる」
だってねぇもん。あったとしても知る余地がないわ。
知ってるという自覚のないものを『あります』とは言えんし・・・
「一つ。いいか?」
ん?
なんじゃ改まって・・・
「もしお前が何も信じられなくても、誰かに信じられているのなら、どうする?」
・・・それ昔の惨劇思い出すの気のせい?
「いや、気のせいじゃないだろ」
う〜ん。だとするなら・・・
『信じるに値しないこんな馬鹿なんか見捨てろ』は効かないかな。
結局振り切れなかった。
あの辺の言い分を聞く限りでは、オレは『裏切らない』らしい。
「それは他人の感覚であって、お前には理解出来ない、だな」
そうそう。
「で、どうする?」
う。
また首でも締めとく・・・?
「それで解決しなかったんだろ」
「教室で泣きながら『殺すから殺せ』だとかで大論争したくせに」
ぐはっ。痛。
「相変わらずか?」
・・・あぁそうだよ。
信じられてもオレは誰かを殺すことが間違いだとは思えない。
友達だろうが家族だろうが殺す気マンマンな時期もあった。
今だってそうなりかねない。あの時の自分の思想を否定出来ない。
誰かに信じて貰ったって、オレは確実裏切るよ。
「それはお前がお前を信じてないな」
しゃあねーじゃん!!
生きてるかも分からんもん信じろって方が無理だろ!?
「そもそも疑い過ぎなんじゃないか?」
・・・どういう意味だ。
「信じるって、確実である必要があるのか?」
確実でないもん信じても意味ないだろ。
裏切られることを信じる?『はぁ?』じゃね?
「じゃあ何故お前は信じられてる?」
知るか・・・あぁわかったわかった。解決案を出せばいいんだろ。
オレを信じてるなんてほざいたいみぷ〜は殺す。
自分だろうが他人だろうか知るか。
「なら先に岐阜まで行ってこい」
あぁぁ・・・それめんどくさいなぁ。
なんであんな約束したのかなぁ・・・
「そうやって殺すといいながら殺さない」
「殺しに来ないと向こうは信じてる」
寒気がするなそれ・・・
「いろいろ暴言吐きながら、実際に行動することないからだろ」
・・・腹立つんだよ。
人を殺さない、自分は自殺しない。そんなのしちゃいけない。
何故?『あたりまえじゃない!』反吐が出るわ!!
でもそれに従わなきゃいけない。
背くこと自体が殺される本人どころかもっと多くの人が傷つく。
オレ自身。あたりまえだとかそんな事はさておいて・・・したくない。
「矛盾かよ」
うるへぇ。
どうせオレは矛盾しまくり欲望まみれの人間ですよ。

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