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神が微笑みながら手を伸ばす。
怯えるその子の意思などすべて見通し、その手がその子に触れた瞬間、
それまでその子を取り巻いていた黒い渦が消え去った、とか。
その昔その子に手を伸ばしたのは死神だった。
その時死神は渦を消さずに通り抜けていた、らしい。
って、どうでもいい話である。

電車に乗り遅れそうだ。
競歩バリに坂を下る。
途中信号が３つ。しかしすべて青で通過。
改札通過時に電車が入って来る。乗る。
人身事故。快速は出てないと勝手に判断し、普通電車に乗りっぱなし。
・・・ビンゴ。乗り換え。
電車に乗った途端に電車出発。
ギリか。ギリなのか。

あぁ。
最近。
ダメです。
ダメなんです。
本来の目的を忘れてしまいそうなんです。
大丈夫。忘れてはない。でも忘れてしまいそうで。
こんなド人間臭い環境に囲まれてしまって、
人間の「あたりまえ」に呑まれてしまいそうで。
ばっきゃろう人間のやり方に従おうなんてつもりさらさらないっての。
流されてしまったらそれこそ約束だのどうこう以前で
過去の自分が殺しにやって来るっての。
社会の流れなんかに乗ってしまえばそれこそ終わりだ。
人間の理由もない、あっても欲望だけの創造にすべてが破壊される
その工程に自分が加担してしまうなんて想像もしたくない。
むしろ人類滅亡を、そう言っていたのに。
新しいものを見つけにいこう？
よりよいものを目指そう？
新しいものを目指したいのは人間だけだろう？
よりよく感じるのは人間だろう？
そう。そうだ。そうだった。そう言ってた。
人間から受ける評価なんて何の価値もない。
評価自体に価値がない。
評価するその人にしか通用しない価値など意味がない。
本当の意味ですべてに通用する価値なんかない。
すべてに通用する「いいこと」も「悪いこと」もない。
ない。ない。ない。
「あたりまえ」という言葉がすべてを縛り付けてるだけだ。
なあそう言ってたよな？
忘れないように。忘れないように。
人間なんかになってたまるか。
オレはえいりあんでいいんだ。
よくも悪くも人間扱いされるなんてまっぴらだ。
そんな枠にはめようとするんじゃない・・・！！
『はいホコタテー希望は欲望ですよーだ』
うがああああああごめえええええええん！！！
結論。
事実は人間なので、足掻いても無駄なのです。