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ブログ日記のようなものPAGE | 650 649 648 647 646 645 644 643 642 641 640 | ADMIN | WRITE 2008.11.25 Tue 22:36:02 語合荒々しく振り上げられた何かが激しく歪んだ表情とともに見えた。
悲しげで苦しそうで、でも楽しそうで。 振り落とされ、自分にそれが突き刺さった瞬間・・・何故か笑ってしまった。 「お前は未だに罪を語るか?」 言葉だけが頭の中に入ってきて、処理するために時間が流れた。 お前って誰だ。 未だに?どういうことだ? 罪とは何だ? 語る?何をもって語るという? 曖昧な回路が形成され、即席ながらくねった道を作り上げた。 それが終わってやっと口を開く。 「やっぱりオレには何も分かりそうにない」 結局道は繋がらなかった。 その結果を自分も理解できぬ言葉、音で表現する。 自分は一体何を言っただろう? 結果が見えているから、それすらどうでもよくなってくる。 「加速度」 告げられた言葉。 その単語に何故かピクリと反応した。 目の前にたたずむ影が言葉を続ける。 「どこまで思考は広がった?」 本来なら理解出来ないであろうその言葉の意味を、その時は何となくわかった。 じわりじわりと何かが広がって溢れていく中、 痛みだったか快感だったかよく分からぬものを感じつつ、言葉を紡ぐ。 「事実での動き。加速度の存在。それに対となる動き。まるで欲望」 下手な紡ぎ方だなぁ。意味を成せないもろいもろい繋がりだなぁ。 わかっていてもどうでもよくなる。 諦め、だと思う。諦めの意味すらもう分からない。 「そこからもう発展させないのか?」 「・・・どうして貴方はそうも聞くんだ。オレに答えを求めないでくれ」 困った表情の彼は。 「求めたのはお前自身だろ」 悲しそうで嬉しそうないつもの表情。 「・・・・・・」 そう、なのかもしれない。 「どうなんだ?」 「もういい。どうでもいい」 「そうか」 沈黙。あぁ。こんな感覚も久々な気がする。 この妙な時間がたまらなく懐かしい。 「言いたいことがあったんじゃないのか?」 沈黙を破られてしまった。少し悲しくなる。 そう思った時にはもう振り落とされていた何かは崩れ落ちていた。 またこんな使い方をする。酷い人だ。でも心にも無い話。 「聞いてるか?」 「ん。あぁ」 ヒュルリと足下が歪む。いつも通りなので書くまでもないが。 記憶をたどる。何か言おうとした。何を? 確か、出来事。そう。過去のこと。今日のこと。 「大きな木の夢を見た。自分が腕を広げたぐらいの直径をした幹が目の前にあった」 「けれどどこか平凡で、これといって見た目に関しては思うことは無かった」 「でも、その木は優しそうだった」 「それで?」 「・・・貴方はオレの話し相手になってくれているだけなんだね」 質問ばかり。意見の無いやり取り。 貴方がそこには存在できない事実。 「お前がオレ自身を求めてないからだろ」 「!・・・あぁ、そうか。ごめん」 「続けろ」 「・・・木はオレに何かを言ったようだった」 「でも目が覚めた時にはもう忘れてた」 「妙に目が冴えてて、すっきりしてるのに気持ち悪かった」 「案の定電車のなかで心臓がバクバク言い出して」 「顔を上げたくても上げられなくなった」 「その後、治ったけれど後遺症があって」 「顔を一定の角度に保つことが出来なくてガクガクした」 「・・・そうか」 「楽しかったよ」 「また会いたいね」 「そうか」 ・・・否定してくれなくなった。 悪いのは自分自身だけど、どうすることもできない。 誰も貴方達を必要としなくなってしまったから。 誰かも、自分ですら。 PR TrackbacksTRACKBACK URL : CommentsComment Form |