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相手の意見に納得したら自分も見えた気がする

貴重な話を聞いた。
その人の考え方はとても単純のようで、しっかりしていて分かりやすかった。
話していると自分との違いも明らかになって、自分のことも分かった気がする。
そう思っただけで、実際は相手のことも自分のことも分かってないかもしれないけど。

その人の根底にあったのは、やはり欲望だった。
でも、あまりにも率直で素直な欲望だったから、納得してしまった。
きっと本来欲望はこういうものなんだろうなと思った。
確かに、小さな生き物一つ消えただけでは何も変わらないかもしれない。
「どうせ死のうってんなら世界を道連れに変えてやってから死んでやりたいねぇ」
そういう願いもありなのかもしれない。人生を楽しむために。
「自分から動けば世界はいろんなもんを見せてくれるし体験もさせてくれる」
「ひとしきり楽しんでから死ねばいいんじゃないってね」
同感。なるほどそうかもしれない。
そういえば似たようなことを言っている人もいた。
だけど、ここまではっきりとした返答をすぐさま返せる人はいなかったと思う。
きっと『自分らしさ』をはっきり見つけている人なんだろう。

その人の欲望はとにかく『したい』だった。
もったいないから。せっかく生きてるんだから全部全部やってしまいたい。
それに対して反論しそうになる自分。
違う。これは意見じゃない。この人に対する否定だ。
何かこう、根底にあるものから違う。
あぁ、これは。
そうか。
自分の根底にあるものが見えた。それもやっぱり欲望だった。
でもその人とは違っていて、でも何かが同じだった。
自分の欲望は『見たい』だった。
「世界はいろんなもんを見せてくれるし体験もさせてくれる」
そう。それはそう。だけど、そこに自分はいらない。
自分が知らない間に何かを奪ってしまうから。
自分が存在するために犠牲になってしまうものが、
どんなにすばらしいものだったのか。
結局自分は『見たい』んだ。
自分のせいで見えなくなってしまいそうなものを。
「オレは石ころでも世界を全身で感じさえ出来れば満足ですわ」
「世界を変えたいとは思わへん。今だって十分世界は素晴らしいし」
そう返した。


あれほどまでに欲望を否定していたけれど。
当然自分も人間なのだから欲望があって当然だとは思っていた。
無理に否定しても、それは事実否定に他ならない。
でも、それが結局なんなのか分からずじまいだった。
何か自分の行動を決めている根底が確かにある。
時折、許せなくなったり、必死になったり。
悲しくなったり嬉しくなったり。
確かにその感覚があるというのに、とにかく感じる度に否定をしてきた。
「そんなもの、何の意味もない。オレの勝手な感覚だ」
その言葉で全部押さえ込んでいた。
でも、一言。
「オレは見たいんだよ」
と言ってしまった途端、スカッと出来る。
全部の行動がこの一言で説明出来そうな。
それぐらいに自分の中で大きな役割を果たしている、欲望。

最近、自分の醜さを誰も醜いと言ってくれないものだから、
必死で素を出して否定されようとなっている時。
「オレは見たいんだよ」と言っている自分がいた。
それは自分の中では
「そんなもの、何の意味もない。オレの勝手な感覚だ」
で否定出来るもの。
自分としては納得出来なくても、事実勝手だと思うから。
だから外に出したって否定されるもの。そう思っていた。
他人に取ってオレの感覚なんて関係ない。
「見たい?うるさい。黙れ。勝手に言ってろ。そんな言葉で人を否定するな」
そう言われるが分かりきっていた。
「見せたくないのに見せろだなんてほざくな」
「人の気も知らないで何を言う」
そう感じて、その人が少しでも気分を害すなら、いっそなければいい。
実際にそう感じている人がいたら、それこそ証拠になる。
証拠が残ったら、本当の意味で否定出来るようになる。
「ほらみろ、だから勝手な判断だって言っただろ」
そう言える。

でも。
「『見たい』というのがオレの欲なんだ」と言ってしまうと、何かが変わってくる。
それが満たされる必要はないけど、満たしたいという意志はある、ということ。
「あぁ、あんたはそう思ってるわけか。こっちはそうは思ってないけど」
になる。意志の違いが明らかになって、ぶつからない。
相手の意志をこじ曲げようという意志とは違った、あくまで意見になる。
どうも、言葉にしてしまった時点で相手を強制的に縛ってしまうイメージがあった。
意見として取り入れるか聞き流すか、相手が判断してくれるのなら、
これほどに平和なやり取りは他にはないんじゃないかと思えるほどに。
自分自身も、それで相手を強制的に変えたくない。
でも自分はこう思う。こう願ってしまっている。
そう言える。何か、気が楽になる。

一体何がどう違って気が楽になるのか、よくは分からない。
欲望だから、だなんて理由が通用するのかも分からない。
ただ気付いただけかもしれない。
どちらにせよ。
人に自分の意志を伝えられる、はっきりとした手段が見つかった気がする。

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