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交渉

「0」
・・・なんだ?
「オレはやっぱり認めたくない」
何をだ?ちゃんと言え。
「オレにとって貴方は神だ。貴方をオレは到底否定する事はできない」
だから何を認めたくない?
「・・・今のオレが貴方の上に立っているこの状況を認めたくない」
ならお前自身わかってるだろう?
オレはお前の核かもしれない。でもそれがお前のすべてじゃない。
過去に自分の中ですべてを完結させていた。
その『すべて』をオレとするお前。
たかがオレはお前の中で完結したものでしかない。
ここで完結しているオレは一生0のままだ。
昔から言っているだろう?所詮不完全な神だ。
「わかってる。認めるしか無い事実。そう。オレの勝手な言い分・・・」
今回お前はそんな分かりきったことを言いに来たのか?
それともオレを見失わないための定期訪問か?
馬鹿馬鹿しい。
「違う。何かこう、言いたい事があったから・・・いやそうじゃない」

「いろんなものを見た。いろんなものを聞いて、いろんなものに触れた」
「いろんなものを感じたけれど、結局それが何なのか、わからない」
それをオレに言ってどうする?
「オレには決められない。得たものをオレの中でどこにおいておくべきなのか」
「・・・あのパズルはどこに置いてありますか?」
取ってある。崩してはいない。あのどろどろのピースもはまったままだ。
「無駄かもしれない。でもいろんなピースを得たから」
「はめれるものがあるか見てほしい」
・・・
「崩すんじゃない。増やすんだ。だから・・・大丈夫・・・だと思う」
「そう言えばそういうピース・・・資料を集め始めた時、死神が何か言ってたな」
「なんだっけ・・・」

資料作りに熱心なのはいいが整頓もしろよ?お前のキャラが多重化してそれこそワケも分からないうちにグタグタになっちまう。失敗したら手遅れなんだぞ。
まぁね。でも今回結構いい線行ったと思うよ?やっぱり素は出すもんだね。ちゃんと自分用に答えが返ってくるから。
得たものは多いってか。それは確かかもな。けどあんまり調子に乗るなよ。それこそお前の想像通りに相手も自分も消滅させる羽目になる・・・ちょっと見せろよ。
見るの?まぁいいけど・・・
・・・・・・・・・・・・おい。
はい?
これえらく人間臭い資料だな。
ごめん気に障った?
・・・理解出来ない。
うわぁごめん・・・
どうしたんだ?こんな資料役に立つとは思えないが。
私も自分の答えを導くなら役に立つとは思えないけど仕方ないよ。前の資料から出した答えと別で答えを出そうと思うと資料を取る範囲広げなきゃ。
そうかもしれないが・・・意味が分からない。
まぁそうだろうね。でもあくまで資料だよ。私のものとして外で実用するつもりもないし。使うのは答えを出すのに使うだけにするつもりだし。実際はどうなるか分からないけど・・・
これを使って出す答えなら俺は受け入れられそうにないな。

・・・だろ?
あれからもう2年だ。オレ自身がお前から離れる頃。
この時点で分かりきっている。オレはそれを受け入れられないと。
「変な感じ。貴方は死神をも包容してる」
事実だ。さらに答えを出すのに使うだけ、というのもすでに果たしている。
お前は見つけた。オレの理解など遠く及ばないその答えを。
単なるこの世界の神の悪戯としか思えない答えを。
「だけどこのパズルが完成して見えた答えじゃない」
・・・!?
させる気か・・・?
それがどういう意味か分かって言ってるか?
「どうしてオレはそのパズルを完成させてない?」
その過程で相手も自分も消滅させるからだろう?
「自分を認めてしまったらきっと誰かを殺してしまう」
「そうなる前に自分を殺してしまえばいい」
「でも誰かが引き止めにきて、結局殺しそうになる」
「そう。でも本当にそれしかない?」
「そんな不完全な答えしかオレは出せない・・・?」
・・・
「貴方は必死だった。答えを探す事に。やっと見つけた答えを実行する事に」
「だけどできなかった。納得出来ても不完全だったから」
「オレは諦めてしまった。オレであることを。不完全でも貴方であることを」
「だけど貴方を消したいとは思わない」
なら・・・どうする?
「オレはオレであり続けようとした。でも出来なかった」
「次にオレはオレを押し込んでひたすら周りを見回して、とりあえず拾い集めた」
「オレをそこに混ぜること無く、それだけで答えをだした」
「だからその答えは貴方を否定する。オレを否定する」
「でも・・・まだやれることはある」
・・・やめろ。
聞きたくない。
「あまりにも世界が遠過ぎる。貴方自身と世界は矛盾してる」
「だから貴方は存在出来ない。でも本当に出来ない?」
「それは不可能?多分風はそんなこと言わない」
「あの人なら事実に負けないほど強く言ってくれると思う」
「例え0に近い可能性でも0じゃない。信じろと」
「貴方そのものが不完全のままでも、事実存在してしまったオレなら・・・」
「オレそのものが現想として生きていけると思う」
夢か?
「本当に見た夢。幻想を現実に。何か方法はある。きっと遠くない・・・」
「何か感じる。そんな気がするから」
なら何故今お前は泣いてる?何を嘆いている?
「分からない。辛い?嬉しい?でも貴方はさっき否定した」
聞きたく・・・ない。
「怖い・・・のかもしれない」
「なら貴方はそれを否定するはず」
それは・・・意味のない感情。
・・・お前がオレに道を提示するのか?
幻想から現実までの道程を。
「・・・」
オレは0だ。一生0だ。
「貴方はそう。でもオレは違う」
「オレが貴方に提示して、貴方がオレに提示してくれればいい」
だとしてもオレはオレを肯定する気にはなれない。
「でも貴方の存在すべてが否定されるべきじゃない」
それがお前の得てきたピースか?
「そう。事実に沿ったちゃんとしたピース。受け取ってくれますか?」
・・・オレの何が肯定されるべきなのか。お前にわかるのか?
「それは・・・分からないかもしれない」
「だけど、だからって否定されるべきでもない」
「否定されることもある。でも肯定されることもある」
「それだけでもっといろんなものに触れられる」
「否定された時ならどうなるかに加えて、肯定された時どうすればいいのか」
「否定された時のことばっかり考えてた。そうでしょう?」
ッ・・・
「なら肯定された時のことも考えられるはず」
「これは貴方を否定しない。可能性だから。広げるだけ。付け足すだけ」
「否定されないとは言わないから」
・・・わかった。
「!」
出来ないわけじゃない。オレ自身していないだけだ。
「・・・」
肯定された時。否定された時。他人を傷つけてしまったなら。
責任はお前が背負え。オレには負えない。やるのはお前自身だ。いいな?
「罪は終わらない。犯した罪を忘れたりしない」
あぁ。
「・・・ありがとう。何か見えた気がする」

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