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制止と変動

「もしも時間が止まった何かが時間の流れるこの空間にあったなら・・・」
・・・だったら?
「動かない。動かせない。その場所を誰も奪うことが出来ない」
ならそれは世界として機能していない。
「もしも無理に奪おうとするのなら逆に破壊される」
そうとは限らない。
「?」
お前は実際そういうものを見たことがない。
時間が存在しないそれが時間の存在するものとの境目に何を持つのか。
まず疑問を持つべきは『触れることが出来るのか』だろう?
例えそれが時間以外の人間としての要素を満たしているものだとしても、
色が見えるという状況自体が光の吸収と反射によるもの。
それは変化であり時間が止まっていることと矛盾する。
もし見えないそれに触れようとしたとしても。
その物体から力の反作用が返ってくるとは限らない。
力もまた時間と同様に変化だ。
時間を持たぬそれが時間のある世界に存在した瞬間。
両者果たして成り立つのか。
その矛盾の境目は何を引き起こすのか。
「世界は何故生まれたのだろう」
時間とは変動。
力もまた変動。
・・・あぁ。
何もないという状況が関連を持たないということは・・・もう納得しているか?
「繋がりのないものは存在を誰にも何にも知られない」
そう。
認知無きそれは『無いもの』以外の何者でもない。
だがそれは同時に可能性を秘めている。
「繋がりが生まれた瞬間それは有になれる」
知られていなかったそれが存在したその瞬間ほど大きな変動はない。
「・・・」
途中で思い耽るな。
話を進められない。
「それも事実なのかな」
おい。
「ごめん」
・・・どちらかがそれを喰らうのだろう。
「というと?」
時間を止めるか、時間を与えるか。
有が無を喰らうか、無が有を喰らうか。
いや。
有は無を喰らい、また有は有を喰らって無となるのだろう。
「?」
動きのない玉があるとしよう。
力を与えれば動き出す。
確かにこの玉には時間が流れている。
しかしその場を移動するという要素に関しては無。
それが有になる。
が、加えた力の方向とは逆の方向に力を加えれば止まる。
「有が有を喰らう?」
確信はない。
「・・・」
ただ、有は無を追っているのかもしれない。
何かが原因で有となったそれは無を有に換えていく。
でもそれは何処か安静、制止を求めている。
動き出したそれはその場に留まろうとするため足掻く。
重いほど、要素の多いほどそれは強い。
「慣性?」
外の世界の用語と同一と見なすことが出来るかオレは知らない。
何にせよその場に留まるために反作用という有を自ら引き起こす。
そもそも世界は無限ではない。
例えそう感じられるほどに広いとしても。
世界から何かが生まれ何かが消える時点で無限とは言えない。
『形』の変わるそれは『形』を成している。
「よくわからない」
いや、いい。
押し付けるつもりはない。
「・・・ただ、オレは貴方がまだ無だと思ってる」
この身の存在は出来ていないだろうな。
「なら・・・」
・・・恐ろしい話だ。
静摩擦力の限界を超えたか?
「それは例えが遠過ぎてないですか?」
冗談。原因はなんだ?
「・・・オレ自身も分からない」

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