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時間は過ぎていく。人は変わっていく。
自分もまた変わってしまったのだろう。
過去の自分は確実にオレを殺そうとしている。
変わったら殺すと脅していたあの頃の自分が。
殺しにくる。

過去思っていた気持ちだけが残って。
思考回路は腐れ落ちてしまった。
死んでもいい。
こんなゴミは死ぬべきなのだから。
目指した未来のために。
オレは死ぬ。

止まったように進む時間。
何事もなかったように流れていく。
対してオレの体はいい加減ガタが来ているらしく。
胸の辺りの骨の痛みが引かない。
そのうち死ねると思うと幸せだ。
早く時が流れてしまえばいいのに。

年明け早々、心が死んでる。
地べたに寝そべって動けなくなっているような脱力感と虚無感。
不意に泣きたくなる。どうしてだろう。
分からない。
遠い。何もかも。
自分が小さく惨めに思える。
でも自分はそういう存在だ。

年は明け。
龍の年が来た。
龍を模したさまざまなものを目の当たりにする。
誰しもが空想の動物を受け入れる。
おかしなことだ。
それが現実だと思うと、違和感がある。
本当は。そのはずなのに。
何故だろうな。人間は変な生き物だ。
嘘か本当か疑うくせに、あからさまな嘘は本当と同等に扱う。
小さいオレにはよく分からない。

あぁ。年が明ける。
どうすればいい？どうあればいい？
何も答えを見出せぬまま、年が明ける。
どうしてこんな存在なのか。
腹立たしささえ覚える。

「愛でないならそれは恋だ」と言われた。
世界を愛するにせよ、世界に恋するにせよ。
どちらにしても恐れ多い。
あまりにも小さく、あまりにも無知無能すぎる。
小さい故に、無知無能故に、愛し恋するとするなら。
本当の意味での愛や恋ではないだろう。
それはただの憧れでしかなく。
幼い子どもが夢見る大きな存在と同レベルだ。
何より、別に愛したくて愛するわけでも、
恋したくて恋するわけでもない。
元々が偶発的な何かでしかない。

まあいい。
さっさと死ねればそれでいい。
愛だろうが恋だろうが、死んでしまえば関係ない。
あまりにもしょうもない話だ。
しょうもない存在がしょうもなく生きて考えている。
それだけだ。