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怖い。
何をしてるオレは。
ダメだろ。
悪い子だ。
知ってる。知ってるのに。
自分が関わる物事が、いかに上手くいかないか。
知ってるのに。
繰り返す。
諦めたくないわけでもないのに。
無駄に繰り返す。
ノリじゃダメなんだよ。
そういう問題じゃないんだよ。
心を殺せ。
道具になれ。
やるべきことをしろ。
疑問はぶつけるな。
いいな。
オレは、道具だ。

日常を壊すような質問はしてはならないものだ。
平凡を壊すような質問はしてはならないものだ。
それは平和を壊すことと同等。
誰も求めていない事象。
従わなければならない。
自分は平和を壊す悪で、不要な存在。
オマケに知能も低いザコ。
誰かがいつか殺してくれる日を待つだけの存在。
その事実に足掻いたところで目指す目標もない。
勇者だとかヒーローだとか、そんなものになりたいとも思わない。
人の役に立ちたいとか。人を幸せにしたいとか。
そんなこと思わない。
掘れと言われれば掘って、埋めろと言われたら埋めるだけ。
それができるだけでも十分だ。
それ以上の価値も欲しいとは思わない。
目標もない。生き甲斐もない。憧れもない。
自己嫌悪して、自殺志願して、それでも生かされているだけ。
悪でなければ良くて木偶の坊。
どちらにせよ殺菌されるかゴミだ。
いらない子。

ただ。
「やってみたいことがない」とは言わない。
こうしたらどうなるだろう、ああやったらどうなるだろう。
楽しそうだ。面白そうだ。辛そうだ。怖そうだ。
そう思うことはある。
でもそれだけ。
自分のためになっても、他人のためにならない。
結果、悪になって。平和を壊す。
オレの本質が悪なんだきっと。
いなくなったほうがいい。
それは、正しさだ。

イライラする。
怒鳴ってしまう。
落ち着けオレ。
怒りをぶつけるべきなのは自分自身だけだ。
他人は関係ない。

どうする。
どうしたらいい。
分かってる。
常識を守ることが大事だ。
自分勝手じゃいけない。
でも、自分が常識外れだと証明できたら。
それが悪いことだと証明できたら。
それは喜ばしい。
かといって、その行為自体は自分勝手だ。
許されるべき行為じゃない。

笑うなよ。微笑むな。
なんでも寛大に受け止めてやる！みたいな顔しやがって。
そういう問題じゃないんだよ。
自己満足で人を壊していいはずがない。
違う。そんな次元じゃない。
壊したくないんだ。
興味本位で壊してどうする。
それは、いけないことだ。

いいか。
おとなしくしろ。
グダグダ騒ぐな。
常識に従え。
変なことを考えるな。
何がどうだとか、考えるな。
書いてある通り、マニュアル通りに行動しろ。
自我を殺せ。
それが平和だ。

怖い。
無知な自分が怖い。
恐ろしい。
自分が分からないと思ったことを列挙するだけならいい。
それを解消するために、するべきことはなんなのか。
考え始めると・・・恐ろしい。
解消法を思い浮かばないわけじゃない。
でも、それはしてはならない。
それを行動に移してはならない。
そうなってしまえば。
影響は自分だけに留まらない。
知らない自分が悪いだけなのに。
いけない。
いけないことだ。
人を殺すことが何故いけないのか、
自殺することが何故いけないのか、
実践するようなものだ。
常識は許さない。
オレが例え心底望んだとしても。
それを、許したりしてはいけない。
そうだろう？
違うのか？
オレは常識すら理解してないのか？
なんなんだ。
なんなんだよ。

許さない、と怒られた。
何故？といっても無視される。
泣いて喚いて、そしてつらそうに。
怒る。

お前は自分のやったことがお前に
帰ってきていることを知らない。
見返りを受取ろうとしない。

と。
そりゃあ知らない。
知る余地もない。
でも。
全く自覚がない感じでもない。
穴が開いている、という感覚はある。
自分が自分の中にある何かを見落としていて、
そこから派生した何かを知らない、というか。
そんな感覚は、ある。
そこのことを言っているんだ、ということは薄々感じる。
だから。
その場所を目指して、少し感覚を尖らせて考える。
う〜ん。う〜ん・・・


何かを、思うとき。
いや、思いたいと願うとき。
その理由はなんだろう。
そこには、それこそ文章では表せない、
感情的な何かがあるような気がする。
願い、誓い、祈り。
悲しみや嘆き、幸せや喜び、好きとか愛とか、
そういうのとは違う感じ。
何かはまだ分からない。
どうすればいいのかもまだ分からない。
そんなときに、何かを得よう、何かを定めようと。
作用するような、そんな感じ。

この感覚は根本的で。
思考として回り出すよりも先立っている。
だから思考にすらなりきれずに、消えていくことだってある。
フッと浮かんで、スッと霞んで、消えていく。
拾わないとすぐに消えてしまうような。
そんな感じ。

その中で。
いつだって無視しているものがある気がする。
恐らく。感情的なもの。
一時的なものではなく、永続的な何か。
恐らく。他人ではなく、自分の幸せ。
幸せだとは思っている。
感じられること。考えられること。
居場所も食べ物もある。
でも。
一つだけ、大きくて大事なことが、足りない。
生きていること。
生きることそのものへ。
幸せを、感じていない。

なんのために、その幸せを捨てただろう？
それは、自分の幸せが誰かの幸せを根こそぎ奪ったからだ。
いくつも。いくつも。奪ったからだ。
そんな自分を許せなくなった。存在を許せなくなった。
だから殺したくなった。
その延長戦で、人が奪う幸せの多さを憎んだけども。
それを憎む自分を、さらに憎んだ。
生きる価値を見失った。
自分がどうでもよくなった。

それは。自分の幸せを誰かに捧げる行為だったか？
いや違う。
自分の幸せが誰かを殺さないように、押し殺しただけだ。
だから別に誰かに利益が生まれるわけじゃない。
奪いかねなかったものを奪わなかっただけだ。
それは与える行為とは違う。
だから見返りなど有り得ない。
自分の判断は、自分の苦しみだけを生み出したはずだ。
誰かを幸せにするような行為ではない上、
誰かに感謝されるような行為でもないはずだ。

オレは何もしてない。
自分のためにしか。考えてないし、行動してない。
見返り？あるはずがない。
恨みは買うことをあっても。感謝は絶対有り得ない。
オレには何もしていない。できていない。
だから何もないはずだ。何も。
存在すら。消えたって同じほどに。
・・・いや。
気付いていないだけで、実際にはあるのかもしれない。
でもそれは理想じゃない。
オレは見返りが欲しくて何かをするんじゃない。
自分のために、自分は死にたいだけだ。

生きる幸せとか。
どうだっていいじゃないか。
だって、今、このときが、十分幸せなんだし。
それで満足したって、いいじゃないか。
なんで怒られなきゃいけないんだ。
なんで泣かれなきゃいけないんだ。
なんなんだよ。
オレに何を望んでるんだよ。
オレに何ができるんだよ。
怒りたくない、泣きたくないなら。
放っておいてくれ。関わらないでくれ。
忘れてしまえば、そんなことしなくたっていい。
過去は振り返るもんじゃないんだろ。
過去に縋って生きてるオレなんかに。
関わるんじゃない。