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自分の感情が動く瞬間。
ありのまま、考えもなく、行動する瞬間。
怖れることもなく、和やかでいられる瞬間。
それは改めて見れば恐ろしいことで。
なければいいことじゃないだろうか、と思う。

その時は必死で何も思わなかったのに。
後々になればそれがどれほど恐ろしいことなのか実感する。
そうなってしまえば遅い。
だからそうなることを怖れ続けることが必要だ。
そう思う。

自分がやってはいけないと思っていることを、
誰かが自分にしてきた時、自分がどう思うのか。
思い返せば、自分が思っていることは他人が思っているであろう事柄じゃない。
オレが勝手に他人がそう思うだろうと予想しているだけで、
実際オレがやってはいけないと思っていることの理由には繋がらない。
あってはいけないと思っているものは、どこにもないのかもしれない。
かといって、やっていいとも思わない。
オレがどうしたいのか。
それが正しいのか。
何も分かってない。
何も。

本当の世界なんか誰も見たことないんじゃないかな。
だから模写なんてできないと思う。

何かに振り回されてる。
その何かが分からない。
一体なんだろう。
分からない。

あぁ。
オレは。
どうしたいんだろう。
いや、それに従ってもダメだ。
もっと考えないと。

でも。
それでも。
なんかこう。
暴れたくなる。
ダメだなぁ。
押さえつけるような、そんなことをしないと。
ダメだ。

なんのために生まれた？
何をするためにここにある？
もしその答えが見つかったとして、
オレはそれに従うんだろうか？
分からない。
でも、その答えその通りには生きられない気がする。
もっと、もっと、確固たるものが、ここにある気がする。
まさに衝動。
やりたいことをしたい、という欲。
それがここにある。

いや、でも。
これは、本当に、欲だろうか？
この願いは、希望かもしれない。夢かもしれない。
目標であり指標であり、理想かもしれない。
そこにはマイナスがない。
本当は存在してしまうかもしれないけど。
最低限、そこにはない。

オレには、オレである責任がある。
オレとして存在していると同時に、責任がある。
創るために壊した責任が。
そこから逃げる気はない。逃げたいとも思わない。
でも責任をどう取るのか。
何を以て責任を果たすことができたと言えるのか。
それは分からない。
逃げたくないとしても、理解できない。
それが、嫌だ。