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考えること。答えること。
それによって得られるもの。
すべては自分が求めたもの。
その時点で自分だけの世界の話。
誰かが求めたわけでもなければ。
何かが強制したわけでもない。
自分にしか通用しない理を創り出したのは確かに自分かもしれない。
でも、それは間違いなく自分にとってすべてだ。
そして、それだけだ。
それ以上でもそれ以下でもない。
何かに対してやいやい言う自分に疲れた。
全部が全部自分事でしかない。
で、疲れるだけ疲れて。
自分とは遠くは成れた誰かの居場所を侵食する。
それを腹立たしいと思ったなら。
それに対して打開策を打ち出すのも、それを行動にうつすのも。
自分にとってはすべてである自分でしかない。
崖から身を投じるような気持ちで、自我を捨て去って。
すべてに無気力になれたのなら。
自分が無になれたなら。
それはとても。
幸せなことだ。
自分にとっても。他人にとっても。
自分から溢れ出た血が宙を舞う様子を想像することは。
とてもとても、夢の世界を見るように。
幻想的で。憧れる。
魔王が死んで平和が訪れるような。
そんな感覚に近い。
本当にそんな状況がやって来てくれたなら。
どんなに幸せだろうか。
もうどうだっていい。
欲しい結果だけを追い求めて。
馬鹿野郎は消える。

感想を求められても、真に理想とされる言葉が口から出ない。
そんなことを思ってなんかいない。
だから素直に答える。
オレは、こう思う。
でも。
そのことに対して、自分自身に嫌気がさす。
自分が憎くなる。
自分がただ理解していないだけ。
だから文句をいう権利なんかない。
なのになんでこんな。
まるで見下したかのように。
この口は言葉を発する？
自分がそこにいると、その場が狂っていく。
そんな感覚をヒシヒシを感じる。
だから逃げたいと思う。
呼ばれる意味が分からない。
必要とされる意味が分からない。
呼ばれた、必要とされたと思うことすら。
自分勝手な判断だと思わざる負えないほどに。

自分が苦しんでいる姿を見ると。
当然だな、とか。いい気味だな、とか。そんな風に思う。
自分が騒いでいる姿を見ると。
場違いだな、とか。うざいな、とか。そんな風に思う。
自分が何かに甘えようとしていると。
全力で止める。そんなものは誰も求めていないのだから。
そのすべてを苦しいとは思っても、悪いことだとは思わない。
自分勝手に創り出して、自分勝手に苦しんでいるだけ。
いつかすべてが自分に絶望したって納得する。
理由、原因、結果、末路。全部が全部。
ただの一人遊びで馬鹿馬鹿しい出来事。
他人を巻き込むなんて言語道断。
だからこそ他人を寄せ付けてはいけない。
そんな結論は昔々から出ている。
だったら何故。未だに馬鹿は存在しているのか。
消してしまうべきだ。

オレがもし。
自分の考えにまっすぐになろうとするなら。
オレはすぐさまこの世から消えるだろう。
感想を言うことも、誰かに干渉することも、
なくなってしまうように。
オレがもし。
誰かの考えに従い生きようとするのなら。
誰かの言葉を理解しようと必死になるだろう。
１００％理解して、人形の如く行動できるように。
そこに自我が、自分が、なくなるように。
オレがもし。
自分として、この世界で生き続けようとするのなら。
この世界に憎まれ殺されるように仕向けるだろう。
自分は消えるべきだという考えを持つ自分を貫きながら、
生きることを前提にされてしまったのなら、
その前提を創り出した根底を、覆す手段を取る。

オレはオレを望まない。オレはオレを許さない。
孤独でない自分は罪だ。存在する自分は罪だ。
そこにいるだけで何かが狂う。
なんの保証もせず、誰かのためですらなく、狂わせるだけ狂わせる。
なんでお前は生きてる？
散々死ねと言ったのに。
お前はどれだけ多くの罪を犯した？
その罪をどれほど償った？
何一つ償えやしない。すべては自己満に消えて。
お前だけのために。お前のせいで。お前が。お前が。
誰かを否定することしか考えられないお前に。
居場所なんかない。
出て行け。
この世界から出て行け。

帰宅。
あぁ。
悲しい。
悲しい。
逃げたい。
消えたい。
あぁ。

人と話すことが好きじゃない。
人と話す自分が好きじゃない。
話せば話すほど嫌になる。
好きになるつもりもない。
もっと嫌ってやって、もっと阻害してやって。
とことん追い込んでしまいたい。
どん底に叩き落としたい。
もっと。
もっと。

誉められても貶されてもいい気がしない。
もっと根本的な問題がある。
自分がそこにいていいのか。
後退りしたくなる。
そこから消えたくなる。
そこに自分がいること自体が鬱陶しい。