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自分の愚かさがにじみ出る。
目の当たりにしてさらに絶望する。
大嫌いな自分がそこにいる。
存在したいと願ってもいないのに存在する。
恐ろしい。
逃げ出したい。
目を瞑って耳を塞いで。
誰もいない場所へとまた逃げ出して。
それでいいと決心しているはずなのに。
どうしてこんなにも愚かなのだろう。

違う。
オレはこんなこと望んでない。
例えどんなに不自然でも、おかしくても。
オレはこれでいいと確信してる。
誰かに何かを言われたって。
オレはこれでいいと納得してる。
だから。
一人にしてくれよ。
なぁ。

早く死ねますように。
と書き留めて。
笹に吊るす。
叶いますように。
願いをこめて。

オレはまた繰り返すのだろう。
でもそれは正しさだ。
オレのために誰かが犠牲になる必要はない。
だからいいんだ。
悲しむ必要はない。
そんなものなのだから。

鮮やかによみがえる過去。
鮮やかに輝く未来。
今の自分だけが荒み擦れている。
過去からも未来からも逃げ出そうとしている。
自分の気持ちに嘘をついて、
組み立てられた理想のために尽くそうとしている。

オレがオレであることに価値はあるのか？
それは問うに値するようなものなのか？
大きな大きなうねりの中で、
オレは差し出された手すら取ってしまうのか？
・・・いや。違う。ダメだ。それじゃダメだ。
オレが決めないと。オレがやらないと。
絶望の内側から見えた自分だけの光に。
手を伸ばすのも悪くない。
閃光のように駆け抜けて。
オレは一つの時を刻む。