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おい自己中。
・・・・・・
腐れ野郎。
・・・あぁ。
分かっているのにこれ以上続けようとするな。
分かっている。そうやってオレは逃げてきた。
違う！今までの何が間違っていた！？今のお前が間違いでない根拠は！？
間違いでないと思う自分が間違いだ。そして今のオレも間違いだ。
じゃあ何が正しい！？
真に正しいものなんて一つもない。完全なる答えを求めるか愚か者。
ならお前が今求めているものはなんだ！？犠牲にしてまで求める価値のあるものとはなんだ！？
オレだけの答えを求める。オレさえ納得出来ればいい。
自己中・・・何故・・・
自分を貫く。自分の信じた道、目指していいと信じた道を行く。
そこまでする価値がお前のどこにある！？
オレそのものの価値などない。能力も立場も。あると信じたくもない。
ならば滅びろ！価値のないものに奪われるものなど、犠牲にされるものなど、あってはならないだろう！？
今までのオレの間違いの一つ。オレの考えを他と合わせることがなかった。
だからなんだ・・・！
そんな価値、無きものなど腐るほど『いる』。それをお前は信じなかった。知っていながら無視していた。
あぁ。オレだけだ。価値のないものは。
まだ無視をするか。そんな価値ならないものはオレ以外に存在している。愚劣な人間よ。
な・・・！？他を否定するのか・・・！？
それが過ちだろう？何故他を否定してはならない？
ならばお前のしていることは矛盾する。救うべきものを苦しめる・・・
そう。それは己の過ちだ・・・もうやめろ。逃げるな。
逃げるな？オレが何から逃げていると言う！？
間違いであることを知っておきながら突き進むことだ。
・・・！？
決して完全なる答えなど存在しない。完全なる人も存在しない。
あぁそうだ・・・
だが完全でなくても、間違いであっても答えは無限と存在する。実行することが出来る。
間違いである答えを実行などしなくていいだろう！？
ならば何を実行する？すべてが否定されるべき時、一体何を行動に移す？
滅びろ！他に僅かでも傷を付けるのなら・・・！
ならばすべてを滅ぼすことだな。己も他もすべてが不完全なのだから。
止めろ・・・他を不完全と呼ぶな・・・
お前も矛盾している。不完全と呼ぶなといいながら、他が不完全であることを認めている。
・・・・・・・・・
命を持つものは動を持つ。動を持つものは変を持つ。命は何かを変える力となる。
奇麗事を・・・
だからこそ価値がある。僅かでも変を与えられる価値が。命あるものすべてにだ。
・・・・・・・・・
命は何かを変えるべき存在。変を持たない命こそ価値がない。変を恐れ滅びを求める己に価値などない！！！
あぁ・・・価値などない。
何故だ？変を元から持つお前が何故価値を捨てる？
価値を捨てる？違う・・・オレに価値は元から・・・
命あるかぎりそれは価値だ。能力の価値などどうでもいい。
命の価値があり能力の価値はない？
命の価値も変も捨てたなら、その命そのものを捨てたも同然。
命・・・・・・いらない。間違いを犯すなら・・・
間違いであることが間違いではないだろう？否定を否定し、否定に誇りを持つな。
否定に誇り？どういう意味だ・・・？
我が道を進み否定されることを恐れるな。否定される前に否定をするな。誰かから否定されるのは当然だ。
万能の人間は・・・存在しない・・・
ただその否定をどこまで減らし、今をどう変えるか。
共存・・・？
間違いでかまわない。僅かでかまわない。時に変を与える。それが命の価値。時代を紡ぐ糸。
あぁ・・・なら人は、命の価値を語りながら、命の価値の説明が出来ずにいたのか・・・
ならばよりよい世界を目指し否定をされながら我が道を進むべきだ。
ククク・・・
馬鹿なことを考える己の命の価値を無駄にしないために。
・・・ハハハッ！！馬鹿馬鹿しい！！何もかもを悟ったような口振りをするな不完全！！
あぁ・・・それでいい。
面白い・・・分かった。もう少し馬鹿に付き合ってやる。
・・・ありがとう。