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電気をつけず、外からの光だけで照らされる薄暗い部屋。
ベッドで寝そべるオレの頭のすぐ上にある窓は全開。
その割にはまったく風吹かず。
クーラーつければいいんだけど・・・まあいいか。
死にはしないさ。
やたら暑く、少し汗をかきながらぼーっとしてる。

セミの鳴き声が部屋いっぱいに響く。
時折鳥の鳴き声や人の喋り声が聞こえる。
あぁ何たそがれてるんだか・・・
雲行が怪しくなってきた。
いや、朝からずっと怪しいんだけど。
ゴロゴロという音が聞こえる。
今オレのいる部屋は暑さと音だけになった世界。
あとは何もない。感じられない。
だからこそか。ぼーっとし続けるオレ。
明日の今頃、何がこの部屋にあるのだろう？
きっと特に変わりがない。
だからオレも変わらない。
この部屋の同じ場所でぼーっとしてるかな。
それでいいんだ。
オレは密かにこの時間を楽しんでるから。
さあ今日は誰がこの世界を壊すかな？
そう絶対壊される。これもいつものこと。
時間は待っちゃくれない。
もうそろそろ変わらないとな。
今が悪いとは言わないけど、同じであることはできないらしい。
だからまた帰ってこればいい。
もう夕方。雨降ってきた。
・・・まあいいか。