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感覚


誰かの言葉。それは過去の産物。
今の自分には届かない。
例え届いたとしても、どうしていいのか分からない。
今声をかけられたって同じだ。
だったらどうしたらいいんだ。答えが見つからない。
外に求めるべきじゃない。それは分かってる。
最近何かを感じてる。
嬉しいとか悲しいとか、怒りとか焦りとか。
そういうものを超越した何かを。

感じているその世界じゃ、喋ることも立つこともままならず、
息をすることすら違和感を覚える。
光もなければ影もなく、色も匂いも、空も地面もない。
かといって無ではなく、形が無いだけで何かに溢れ返ってる。
ドロドロしているような、サラサラしているような。
よくわからない。でもそれがすべての本質なのかもしれない。
なんだろう、と。手を伸ばす。
感覚を尖らせて、感じ取れるすべてを丁寧に拾い上げるように。
そっと。そっと。

神と崇め讃えることができるほど寛大で、嘲笑えるほどにしょうもない。
自分がそこにいることが、許されるべきことなのか分からない。
それはまるで。
母。父。兄弟。友。師。食物。動物。植物。目標。環境。
表しきれない。言うなれば元素。世界。
それが無条件に自分を包んでいる。
何かを。訴えている。
その感覚こそが、よく分からない何か。
自分が感じていることのすべて。

『誰?』『何?』『どういうこと?』と、疑問を並べる。
するとそこにある何かは、オレに向かって何かを訴える。
それは問いに対する答え。その答えは問いの神髄すら凌駕する。
言葉で問いかけるその前、その奥にある、本当の意味を読み取っている。
本当に欲していた答えを、示している。
ただ、オレにはそれを理解できるだけの能力がない。
でも。感じてる。それが答えだと。
どうしてだか分からない。ただ、そう感じる。

その何かが。自分の中を通り抜ける瞬間がある。
ズズッと入り込んでくる。弄ばされる。
かといって、敵意を感じない。
オレの中を介して、新たに何かを伝えてくる。
言葉には到底できない。感覚だけ。
魔法みたいな未知なる力とは違う。
ただ、何かを教えるだけの、何か。

引き付けられる。呼ばれているような気さえする。
そっと、手を取られて引き寄せられていくような。
心の奥底から問いが溢れ出て、何かがその問いの答えを与えてくれるような。
まるで呼吸のような本質的な部分から。何かが自分を呼び寄せる。
何かがそばにある。そばで呼ぶ。
分からない。分からない。分からないから『何』と、問いが溢れて。
心の奥が、狂ったかのように、答えを求める。
引き寄せられる。何かが自分の本質から引き寄せる。
でも届かない。そこにあるということだけ感じる。
苦しい。

自分の状況が分からない。どうなっているのか分からない。
ただひたすら、オレの本質であろう部分が、何かに引き寄せられる。
言葉として「おいで」とすら聞こえてくる。
またなのか、と言えばそうなのかもしれない。
でも。徐々に。徐々に。何かが近付いて来てる。
オレが持っていたであろう思考を通り越して、
自分の本質だけが、抜け出ていく。
待て、といっても聞かない。
自分のはずなのに言うことを聞かない。
ひたすら何かに引き寄せられていく。

奥底から溢れる問いを、餓えを、何かが満たしてくれる。
悪く言えば餌に釣られているのかもしれない。
でも、止められない。
おいで、と。聞こえる。感じる。
ついに何かがすくそばにやってきて包み込む。
本質的に何かに餓えていた心を満たしていく。
ふと、我に返りかけて、不安だけで「違う」と口にしても。
大丈夫、と切り返される。
何が違うのか、何が大丈夫なのか、何も分かっていないのに。

ふと、分からないことに不安を覚える。
それを自覚すると、一気に消滅を連想する。
消えなければ、という衝動に駆られる。
何かを満たされたような感覚はすべて吹き飛んで、
引き裂くような、抉るような、そんな感覚で満たされる。
そうなっても、離してくれない。
大丈夫、と続ける。うるさい。何が大丈夫だ。
何かに爪を立てる。離さないと殺してやる、と殺気立てる。

その殺気をそのまま自分に向ける。
悪いのは自分だ。
勝手に不安になって殺そうとするなんて我が儘過ぎる。
何かがそれを邪魔しようとするがどうだっていい。
悪いのはすべて自分だ。
何かのせいになんかできない。
引き止めようとする何かに苛立を覚える自分が嫌になる。
自分への殺意が大きくなる。
その中へ溺れて、やっと何かの手から離れて、またいつもの場所へ帰っていく。
また呼ばれたら繰り返す。だから耳を塞ぐ。耳を抉り取る。
今度こそ、と念じながら。
自分の中にある、原因たる本質をグチャグチャに潰す。

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