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ブログ日記のようなものPAGE | 2953 2952 2951 2950 2949 2948 2947 2946 2945 2944 2943 | ADMIN | WRITE 2011.12.04 Sun 23:00:44 理想を訴えるニタニタ、ゲラゲラと笑う自分がいる。 それも、自暴自棄に。 でも。 どこかそんな自分を誇っている。 壊すこと、壊れることを受け入れられる自分。 挑戦的で、新しいもの見たさや、好奇心で溢れた、無邪気さ。 裏側には、誰かを否定し、事実を求めようとする欲望。 その上で笑う、我の強い、自分。 ふと。そんな自分が笑うことをやめた。 こっちをジッと、まっすぐ見ている。 自信に満ちた目。堂々と立つ姿。 0とは違った、丁寧さのない、ヤケクソさを感じる。 何?と問う。 その自分はニィッと小さく笑った後、近付いてきた。 舐め回すように見ながら、そのままオレの後ろへ回る。 オレはオレで、後ろに回った自分に向き直った。 ちょっと冷めた、やはり挑戦的な半目でこっちを見る。 何?と改めて問う。 フン、と言わんがばかりに、その自分は首の角度を変えた。 「違うな。お前は嘘つきだ」 はっきりとしたトーンで、喋る。 嘘つき。どういう意味での嘘をついたと言うのだろう。 少し考えると、一つ答えが出てきた。 多分、素直でない、ということだ。 無言でその結論に至ると目の前の自分は、 そうそう、と言わんがばかりに軽く微笑む。 不意に、眉間に人差し指をトンと置いてきた。 ビックリはしたものの、引き下がらずにそのままの姿勢を保つ。 「やりたいことはある。そうだろう?」 首を動かさず、ゆっくりとした瞬きを介して、うん、と返事する。 「でもそれは正しさじゃない。そうだろう?」 また、瞬きで、でも今度は弱く、うん、と返事する。 「そうやって自分を押し殺している。そうだろう?」 時間を置いて、ゆっくり目を閉じた。うん、という意味を込めて。 今ここでその自分に言いたいことはある。 そうしたいからそうしているんだ、と。 でも言わなかった。それを素直でないと言うのだ、と思い至ったから。 「オレは自己中心的か?」 突然の系統の違う質問に驚きつつ、閉じていた目を開ける。 と、同時に眉間にシワを寄せる。 その自分は、自分自身の胸の上に人差し指を置いて、オレな、訴える。 目の前にいる自分は、確かに堂々としている。 どこか聞き分けのなさそうな、荒々しさを感じる。 自己中心的と言えば、そうじゃないだろうか。 と、眉間にシワを寄せながら、目を瞑った。 「オレは誰かを傷付けたいと思っているか?」 どこか声から受ける印象が変わった。 そっと、でも深く問うような、そんな感じ。 相変わらず、オレな、と人差し指がその自分の胸を指している。 それは、違うと思う。 ジッと目を見て、違うと訴えた。 「なら、オレは自己中心的でありたいと願ってはいない。そうだろう?」 戸惑いつつも、目を伏せた。それは、そうだ。 「お前は、オレが嫌いか?」 ピク、と反応する。 その自分の胸を指していた指は、オレに向けられた。 嫌い?違う。嫌いでは、ない。 でも。否定しなければならない。 解答に困って、一歩後ずさって距離を置いた。 眉間にあった人差し指が離れる。 これだけ我の強い自分を受け入れることは、オレにはできない。 そんな自分は他人を傷付ける。自己中心的に行動して、だ。 今までの質問からするに、そんな自分自身は、 自己中心的でありたいと自ら望んでいるわけではない、 と訴えたいのだろう。 ただ純粋に、やりたいことをやりたいだけだ、と。 目の前の自分は、ゆっくり手を下ろして、こっちをジッと見ている。 さあどうする?と言わんがばかりに、半目で。 望みは?と、問う。 オレ自身は現状をどうしたい、というわけじゃない。 どうにかしたいのは、目の前にいる、その自分だ。 すると、何故だか腕を組んで目を逸らし、伏せた。 しばらくして、組んでいた腕を下ろし、改めてこっちを見てきた。 「・・・チャンスが欲しい」 どこか落ち着いた、それでいて、 まるで刃物を突きつけられたかのような印象を受けた。 「人を傷付けないという保証はない」 「それでもオレはここにいる。どうすることもできない願望と共に」 「どうしてここにオレが存在しているのか。どうして願うのか」 「答えがオレの中にあるとは到底思えない」 「オレの存在理由、理由を説明することのできないオレの願い」 「きっとオレは知らなければならない」 「だからこそ、そのためのチャンスが欲しい」 手を強く握り込んでいる。オレはこうなんだ、と強く訴える。 声のトーンや、言葉の重さなんかは、0のような印象を受ける。 でも、決定的に違う。 0は、上から言葉を落す、まるでお告げのように、 『こうするべきだ』というようなことを言うが。 この自分は、下から言葉を投げる、まるで地の底からの叫びのように、 『こうでありたいんだ』と言っている。 また過ちがやってくるかもしれない。それでも、と願う。 そんな自分の本心。そう。嘘ではない。 手を、伸ばした。 放置しなければ、なんとかなるかもしれない。 ゆっくりと、その自分が伸ばしたオレの手を取る。 グッと握る。 すると、風が吹き荒れて。 また1つの自分へと帰って行った。 PR TrackbacksTRACKBACK URL : CommentsComment Form |