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ブログ日記のようなものPAGE | 3010 3009 3008 3007 3006 3005 3004 3003 3002 3001 3000 | ADMIN | WRITE 2012.01.30 Mon 21:35:59 言葉の波おかしい。声がする。呼ぶ声。 昔から、聞こえてはいた「おいで」という声。 その声が、遠くからではなく、 近く、いや、自分の中、奥深くから聞こえる。 前は遠く、高い場所から聞こえていて、 手を伸ばすような感じだったのに。 それも、しばらく聞こえていなかったのに。 そもそも誰がなんのために呼ぶのか。 分からない。でも。 自分から求めるように手を伸ばしていた頃とは違う。 声が自分の中に響いて、自分を呑み込んでいく。 分からないからと言って、抗えない。 呼ぶ声の主と自分との境界線が分からなくなる。 沈んでいく。 世界が好きだ。自分はいらない。だから自分を殺す。 「そんな自分が好きなんだ」 ・・・そうかもしれない。 「残酷な判断を迫れて苦しい」 ・・・そうかもしれない。 「どうしたらいいのか分からない」 「でもそれも自分が死ねば解決する」 「死んでしまえば苦しさも悲しさも関係ない」 そうだ。 「お前は救われない。救われることも求めない」 だからオレは死ぬ。 「その根底にあるのは世界を思う心」 何故こんなものがここにあるのか分からない。 オレには世界を思う器も権利もない。 オレには必要のないもの。 「それでもお前の中にある」 なら捨てよう。 「何故?」 この心を持つべきなのはオレじゃない。 ・・・? 「どうした?」 ・・・今。 体が微かに揺れるほど、心臓が強く脈打った。 でも。関係ない。 オレの人生を狂わせ続けるこの心を捨てよう。 普通の人間として生きよう。特別なんていらない。 背伸びしても無駄なんだ。オレにこの心は不釣り合いなんだ。 「なら、もし釣り合う存在になれたら?」 ・・・? 「世界を思える自分になれたら?」 無理だ。オレは人間だ。 小さ過ぎる。知識も技術もなさ過ぎる。 「それでも思うことはできる」 関係ない。 「何故?」 え? 「何故関係ないと思う?」 「お前は世界を思いこうなってしまったと言うのに」 「関係ない?それは嘘だ」 「お前は世界を恨むことすら許されるはずだ」 違う!それは違う!悪いのはオレだ! 勝手に思って勝手に苦しむオレが悪いんだ! ・・・だからオレは勝手に死ぬんだ。 誰のためでもない。オレ自身のために。 もしそれでも止めるのなら、この心そのものを捨てよう。 世界を思い死のうとするこの心を捨てよう。 常識に抗うことなく、人のために生きる、ただの人間として。 「それはどちらもお前じゃない」 それでもいい。 「・・・お前は変われる」 「本当のお前になるために、思い、考え、努力できる」 「そのための力を、自分でなくなるために使っている」 「怯えている。自分が思い描く理想に」 「そして信じることができない。そんな未来を」 そうだ。でもそれでいい。いいんだ。 「・・・世界はそれを望むのか?」 世界が与えてくれたもので出した結論じゃないか。 だから文句を言われる筋合いはない。 「なら。世界が与えてくれたものの中ならいいんだな?」 ・・・は? 「それこそが決定的な関係」 「世界がなんのためにお前を創ったのか」 「どうしてその心をお前に与えたのか」 「お前が好きな、愛した世界が与えてくれたもの」 「お前という存在そのものの価値を、お前自身が捨てようとしている」 「それも、世界を思うが故に」 「そんなことが許されると思うか?」 ・・・許される。 だってこの答えは、確かにオレが出した答えだから。 「それは不信と怯え故にだろう!?」 !? 「お前がお前であろうと努力したことがあったか!?」 「自分を、自分に与えられたものを、大切にしたことがあったか!?」 「褒めたことがあったか!?認めたことがあったか!?」 「そんな思いが生まれる度、その思いを殺しただろう!?」 「それを何故、してはならないことだと何故思わない!?」 ・・・違う。そんなものいらない。 そんなもの、誰も求めていない。 オレに必要なのは、そんなものじゃない。 オレは人間。人間として生きる義務がある。 常識。責任。倫理。人には人のルールがある。 それを守らなければならない。人は平和を求めてる。 オレは平和のために生きなければならない。 だからこそ、危ない賭けをしてまでオレである必要なんかない。 オレはただ、生きていればいいんだ。 生きること自体が平和を壊す要因になるぐらいなら。 オレは死ぬべきだ。 「お前のような無知で無能で小さな存在には」 「そんな人を変えることすらできないと?」 オレのために人を変える?ただの我が儘じゃないか。 それに。オレは人の目指すものも好きでいたいんだ。 「その人が今だけを見ているとしてもか?」 ・・・? 「未来を見ることができず過去に縛られ、もがいているとしてもか?」 「その先に絶望があったとしてもか?」 そんなの、勝手な妄想だ。人はちゃんとよくあろうと努力してる。 「お前のように、誰かが自分でいられなくてもか?」 さっきから何を言ってる? オレでないものにオレは関係ないだろ? 「そう思うか?」 ・・・。 「・・・今日はここまでにしよう」 「泣き疲れただろう?もう少しの辛抱だ」 「また、おいで。話そう」 「お疲れさま。おやすみ」 ・・・・・・。 PR TrackbacksTRACKBACK URL : CommentsComment Form |