カレンダー最新コメント最新記事(03/29)
(11/09)
(06/29)
(02/10)
(09/19) 最新トラックバックプロフィールブログ内検索最古記事アクセス解析忍者アナライズ |
ブログ日記のようなものPAGE | 3012 3011 3010 3009 3008 3007 3006 3005 3004 3003 3002 | ADMIN | WRITE 2012.02.01 Wed 21:22:23 最善の道を求めて0がいた。 それも、自分が見る何もない世界の中ではなく、 現実の中でウロウロしてケラケラ笑っていた。 ・・・という妄想(夢?)なのだけど。 堂々と歩く。堂々と座る。自分以外の人と話す。 茶化すような。馬鹿にするような。でも気を遣ってる。 0が大人しい。ちゃんと人だ。変な感じがする。 と思っていたら。 何かをするとなると、急に真剣かつ活発になる。 すべてを射抜くように見渡し、どうあるべきかを考える。 行動に移すときは力強いのに繊細かつ丁寧に物事を変えていく。 例えるなら、すべてを風で巻き上げ、普段見ているものでも 見たことのない角度と視野で物事を見て、最善を知り、 最善の在り方になるように、道を紡いでいくような。 その道は0自身すら呑み込んで0を殺そうと刃すら向けてくるのに。 それでも堂々と向き合ってる。誰かが0に怯えけなしてもビクともしない。 自分の形が壊れそうになっても、それすらどうってことないって感じで。 目的の一点を見つめて、最善を形作っていく。 あっけに取られて見ていた。 ぽかーん。おっそろしい。でも壮大で神々しい。 すげぇ。やっぱり0だ。オレにとって0(無)だ。 オレの手が届く領域じゃない。 弱く小さい自分を実感させられる。 0が何もないこの世界に帰って来た。 あ、あぁ。おかえり。なんてよそよそしく迎える。 0はといえば、ニタニタしてる。 怖い。オレが触れていいような存在じゃない。 手が届かない存在過ぎて、オレが関わっていいわけがない。 あははは・・・と誤摩化しながら一歩引く。 オレの前を通り過ぎて、1歩2歩進んだあたりで立ち止まり、 体半分振り向いて、こっちをジッと見つめてくる。 0が何を言おうとしているのか、霞んではいるものの少し分かる。 いわゆる、思い当たる節がある、みたいな。 ひぃ。怖い。勘弁してくれ。 「お前はオレにはなれないし、オレもお前にはなれない」 ・・・はい。 「なら、お前はオレになりたいのか、はたまたオレはお前になりたいのか」 あぁ、いえ。それはどちらも良くないことだと思います。 「何故?」 いや、だって。 まず、貴方がこんなゴミになることは不必要です。 それは当然でしょう。 で、オレが貴方になるとしても、それはただのオレの欲です。 「・・・」 あぁいや!あれです!ちゃんと分かってます! 前もおっしゃいましたよね。 オレに必要なのは道具として役立つ能力で理想は無意味、と言ったとき、 その理由がなんだったのか、と。 オレは確かに何かを想い、何かをしたいと願い、 考えて考えて、その先で正しいかも分からない答えを連ねてきました。 でもその起源たる想いは、所詮オレの解釈の中で生まれたものです。 信用するに足りません。理由にはなれません。 「?違うなぁ。もっと思い出したら?」 「お前あのとき、もっとちゃんと考えてただろ?」 え、あぁ、っと。 オレという価値や意味を生み出すことが、 オレにとっての生きる理由かもしれない、ってヤツですか? でもあれ仮定ですよ? こんな低能な人間が導きだした答えが、 理由になれるわけがないじゃないですか。 ガンッ あぁ。やべぇ。吹っ飛ばされた。何だった?今の。 ラリアット?まあいいや。とにかく痛い。痛いです。 モゴモゴして立とうとするのだけど、 立つ前に0がすぐそこにフッとやってくる。 怖いっす。怖いっす。勘弁して下さい。 こんな問答なんかやめて、このゴミを素直に殺して下せぇ。 「・・・なぁ。お前とオレって何が違うの?」 え。えっと。格? 「・・・」 いいいいいえ!すみません。思いついたので口走っただけですハイ。 えっと。その。 「大した差ないんじゃないの?」 ・・・え。いや、え。それは、ない、です。 「お前がお前をゴミだというのは、それが最善だと思うからだろ?」 いやいや!事実ですって!オレゴミでs ガン あぁ。痛い。蹴り痛い。泣きたい。なんなんすか。 なんで今日の0様こんなにアグレッシブなんですか。 かなしす。マジかなしす。 「そうやって茶化して、自分をダメ人間に仕立て上げて」 「結果自分のせいで誰かを傷付けることがないように」 「一切の力を持たず、すべてを受け入れて」 「波を立てないように、そっと流していく」 「それが自分という形を保てなくなることであっても受け入れて」 「・・・違うか?」 いや、あの、その。なんなんですか? 何が言いたいんですか? 「ん。そうだな。ん〜」 「お前にとってオレは神かもしれないが」 「その前に憧れだっただろ?」 え。いや、無理です。 「・・・なんで?」 ちょ。今の発音関西弁ですやん。なんで?て。なんなんすか。 「答えろ」 っ。怖い。え。えっと。憧れ、ですか。 「違う。そこじゃない。無理である理由を聞いてるんだ」 いやいや!だって無理でしょう? だってオレこんなにみすぼらしいというか馬鹿というk ガン ・・・ッたい。 「自分を褒め、認めれば、自信過剰になった自分が暴走する」 「人の言葉を理解できず、自分の思考だけに支配されて」 「たくさんの人を傷付ける」 っ。はい。 「それを避けるために、人の自分への良い評価を受け入れない」 「悪い評価だけを受け入れ、それを理由に仕立て上げ自分を殺そうとする」 はい。その通りです。 「だったら、お前はオレの成れの果てだろ?」 ・・・はぁ!? 「もしオレがそう思ったなら、きっとお前みたいになってたと思う」 「本当に自分が死ねば誰かが悲しむことを見越して」 「ぐちゃぐちゃになりながらも今を生きて」 「ただただ自分を押さえ込むために」 「事実として形をなした何かを理由に仕立てて」 「ただただ自分を心から殺していく」 あの。えっと。 「つらいだろ?」 え。 「愚問か?」 ・・・ 「もっと言えば、お前はオレを思い描くことでつらさを克服している」 「自分だったらこうしただろうとか。こうした方がよかっただろうとか」 「その手段は想像の中でしかないから」 「決して具体的な力を有しているわけじゃない」 「それでも、オレという形を創り出し夢見ることで」 「お前はその心を保っているんだろう?」 ・・・なに、言ってんすか。 ってか、もしそうだとして、なんなんですか? 何が言いたいのかはっきりしてくださいよ。 オレ馬鹿なんでさっぱり分からないですよ。 まぁ、言われても分からないと思いますけど・・・ 「お前はオレになりたい」 「でもそれを叶えることは許されない」 「お前がこうなってしまった理由を自ら否定するからだ」 っ。すみません。言葉が、重いっす。 「ならその根本はなんだったか」 「どうしてお前はゴミにならなければならなかったのか」 「どうして傷付けてでも自分に近付く誰かを突き放さなければならないのか」 それは、その。 「ぶっちゃけ、お前はオレのことを良くは思っていないんだ」 「自分の思う正しさのために誰かを犠牲にしかねないオレのやり方を」 「それなら、と。誰かを自分から守るために、突き放そうとする」 「だからお前はオレになりたくてもなれない」 「怖いもんな」 ・・・その。 座って同じ目線の高さで喋るの、やめて下さい。 チビりそうです。 「チビれば?」 で、ですよねぇ。言うと思いました。ハイ。 「・・・」 怖い。怖いです。 「・・・お前はオレの何が怖い?」 え。 「不可能を可能にするための力を持っているからか?」 「そのための具体的な道筋を知っているからか?」 「その仮定で誰かを犠牲にするからか?」 「そこまでしておいて、オレが無知だからか?」 ・・・ 「お前はオレを信じてはいない」 「もし信じていたなら、こんなに怯えることはなかったはずだ」 「いや、それどころか」 「お前はオレとして存在できていたはずだ」 え。あ。その・・・はい・・・ごめんなさい。 「信じたい、か?」 えっ、ええ? いや・・・いい・・・です。遠慮します。ごめんなさい。 「怖いからか?」 えぇ!?ってかそれ必要次項なんですか?違うでしょう? 「なら、このままでいいのか?」 ・・・何か問題があるんですか? 「・・・何の保証もない未来は確かに怖いな」 「お前が誰かを殺しても、誰かを見捨てても、誰かを裏切っても」 「その未来がやってこない、という保証はない」 「でも努力はできる。オレという妄想を妄想として終わらせないように」 「本当の最善を見つけるための努力。最善を実現するための努力」 「いきなりできたりはしない。失敗だってする」 「その分、成長だってできる。変われる」 それはそうかもしれません。 でも 「お前の今はお前が思う最善なのか?」 ッ。 「違うだろ?」 「そりゃそうだ。お前はお前が思うこと自体を信用できない」 「それに、その最善の形を成しているのがオレなら」 「今のお前は当然、最善じゃない」 「だからオレはお前を最善だとは思わない」 「そして、最善を尽くせると、オレは思ってる」 ・・・そういう、ことですか。 「おうよ」 「でもお前はオレを信じない。信じたいとも思わない」 「オレが思う最善は実現しない」 ・・・ 「どうすれば、お前はオレを信じる?」 ・・・つくづく怖いお方だ。 理由をオレが否定する感情を含まない形で論理立てた上で、 まだどうにかしようと道を探る。 「答えろ」 ・・・分からない、です。ただ、そう、ですね。 オレが今生きている現実世界で、貴方のような人を見たら、ですかね。 「そうなったら、お前はオレの必要性を見出せなくなる」 「例えその瞬間、お前がオレを認め、信じたとしても」 「その人物がお前の価値を本当の意味で0にするだろう」 あぁ。お見通しですか。その通りです。 「他は?」 ・・・申し訳ないです。 やっぱりオレには貴方を信じるだけの理由がなければ、 信じようという気持ちにすらなれないみたいです。 今のオレには貴方を信じ、最善の形となれることに 意味も理由も見出せません。 「信じる理由か」 「・・・わかった。探そう」 え。いや、あの。 「待ってろ。なんとかする。なんとかするから待ってろ」 「・・・死ぬな」 ・・・ やっぱり怖い。 PR TrackbacksTRACKBACK URL : CommentsComment Form |