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人が笑ってくれる。喜んでくれる。 時に悲しませ、怒らせてしまう。 それでも存在することを許してくれる。 オレは幸せだ。 幸せすぎて気持ち悪い。 このままでいいわけがない。 ０が弱りきった様子で立っていた。 よたよたと、おぼつかない足取りだった。 オレは慌てて駆け寄って支えたのだけど、 ぎゅっとオレの背中を掴んで、頭を垂れたままだった。 心のどこかで、０がこうなってしまった理由はわかってる。 オレが理由もなく思い描く理想へたどり着くために、 無理やりオレを突き動かしてくれていたんだ、と。 最近ずっと気持ち悪いと感じていたソレは、 ０が無理していたからなのかもしれない。 でも確実に、オレはオレが思い描く理想らしき場所へ近づけた。 それが正しいことかどうか分からない。 自信もない。理由もない。だからオレ自身は動きたくなかった。 それでも０はやってくれた。 どうすればいいかわからない。 ０のために自分ができることなんてない。 ただ、申し訳なさだけが募って。 謝罪の言葉しか出てこない。