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関わりの中で


自分の行為を悔いているとき、誰かの声を聞くと安心する。
ちょっとしたことでホッとしてる自分がいる。
でも安心してどうしようというのだろうか。
甘えているだけじゃないのか。
それは何かを成すための土台なのか。
それともただの甘えなのか。
確信のないすべてのやり取りが、
水のように指の間をすり抜けて落ちていく。

こんなことしたいんじゃない。
こんなこと望んでない。
そう心の中で叫ぶとき、誰かがそっと言う。
それは他を思う故の嘘だと。
オレは確かに、他を傷つけ壊してしまいそうな本来の自分の
欲や望みに嘘をついて「なかったことにしよう」と、
塗りつぶしているのかもしれない。
でも、それは嘘であっても間違いじゃない。
オレは自らそう望み嘘をついているのだから。
嘘をつくという行為自体を否定されることはない。
これでいいと、オレは思ってる。

オレが生きているのは自らの意思の中じゃない。
社会、この世界だ。
自分のことなど自分以外の誰にも関係ない。
嘘だろうがなんだろうが、自分のことであれば誰も何も関係ない。
オレは望んでこの社会、この世界に生まれたんじゃない。
それだけだ。

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